札幌市中央区大通西6丁目の南大通側に建っている「札幌学院大学社会連携センタービル」の動向に不動産業者などが関心を寄せている。同ビルは、既に使用されておらず、壁に掲げられていた名称も取り外されている。大学での利用は考えづらく売却の可能性が高い。(写真は、札学院大社会連携センタービル)
札学院大社会連携センタービルは、建築面積約100坪、6階建て。札幌圏の市民を対象にしたコミュニティカレッジの会場などに利用され、一般講座や市民セミー、英会話講座が開催されていた。社会連携センターは、2018年4月から札学院大の本拠がある江別市文京台に移転、そこで各種講座が開催されるようになった。
空きビルになっている社会連携センタービルは、1967年に当時の第一火災海上保険の札幌支社ビルとして建てられ、99年にエム・ケイ・シー(東京都豊島区)に、2001年に赤坂パークビルヂング(東京都港区)に所有権が移り、同年9月に学校法人札学院大が信託財産を引き継ぎ実質的な所有権を取得している。
札学院大は、数年後には新札幌の旧市営住宅跡を利用した再開発地区にサテライト校舎を新築する計画で、社会連携センタービルを売却する可能性が高い。敷地面積は130坪程度で大通公園に面した一等地だけに、その動向が注目される。同大の広報は、「社会連携センタービルの今後の方針については(理事会から)聞いていない」としている。