空知郡奈井江町にある「ないえ温泉ホテル北乃湯」(字奈井江162―2)が12月に再開する。昨年9月から休止していたが、新たに恵庭開発(本社・札幌市東区)のグループ会社が、指定管理者に選定され運営を開始する。(写真は、札幌市東区にある恵庭開発本社)
「ないえ温泉ホテル北乃湯」は、1972年に町民有志が設立した企業によって温泉施設が設置されたのが始まり。91年に町営施設として現在の建物に建て替えられ、2008年以降は公設民営方式で民間企業が運営してきた。
しかし、16年9月、施設の使用貸借期間中にも拘わらず突然休止。運営会社はその後破産して施設は閉鎖された。継続を求める住民の声が高まり、町としても保養、健康増進に寄与する施設として再開する必要があると判断。町営施設として再出発することを決め、運営を担う指定管理者を募集していた。
3社が名乗りを上げたが、最終的に恵庭開発グループの伊達観光・新篠津開発共同企業体が選定された。同企業体は、石狩郡新篠津村の温泉宿泊施設「たっぷの湯」とゴルフ場の「ニューしのつゴルフ場」の指定管理者として実績を積んでおり、その点も評価された。
「ないえ温泉北乃湯」は、温浴施設と客室数16室の宿泊施設からなる。指定管理の期間は16年10月から22年9月末までの5年間。
恵庭開発グループでは、11月から開業の準備を始め、12月に再開する見通し。