恵庭開発が「マオイゴルフリゾート」の指定管理者に 2億円投じてリフレッシュ

ゴルフ業界

 恵庭開発(本社・札幌市東区)は、夕張郡長沼町が所有する「マオイゴルフリゾート」(東5線北10番地)の指定管理者に選定された。恵庭開発は、恵庭カントリー倶楽部(恵庭市盤尻、27ホール)などを所有・運営しており、ゴルフ場経営のノウハウを評価されて選定された。指定期間は2017年1月から21年12月末までの5年間。P1080259(写真は、札幌市東区の恵庭開発本社)

「マオイゴルフリゾート」は、1994年に開業した27ホールのゴルフ場やショートコース、テニスコート、ホテルを備えたリゾート。JR北海道と住友商事、鴻池組の3社共同で約140億円投じて造成した。しかし、開業数年後に事業継続は困難として地元の長沼町に無償譲渡した。

 長沼町は、第3セクターの長沼振興公社が中心となって運営してきたが、赤字が続き設備投資も進まず施設の老朽化が懸念されていた。町は昨年、同ゴルフ場に指定管理者制度を導入することを決めて公募プロポーザルを実施、恵庭開発1社が応募して選定され、議会承認を経て昨年12月16日に正式に選定された。

 マオイゴルフリゾートには、季節雇用などを含み約40人が働いているが、希望者は引き続き雇用するほか新たに7~8人を新規に雇用する。コース管理の機械やカートの買い替え、クラブハウスの一部リニューアルなどに約2億円を投資する予定。
 支配人には、恵庭カントリー倶楽部の澤田佳見氏が就任する。恵庭開発は、今後現地法人化も検討する。

 ゴルフ場利用者はここ数年、4~11月の期間中に2万2000人台の利用があり、ホテルは年間2000人ほどが利用している。
 
 恵庭開発は、恵庭カントリー倶楽部のほか、登別カントリー倶楽部(登別市、18ホール)を運営。同社の柴田和徳会長は、「マオイゴルフリゾートは札幌や千歳、恵庭からそれぞれ30分程度と近く、恵庭カントリー倶楽部の姉妹コースとして位置付けて相乗効果を出していきたい。コースのインフラは素晴らしいものがあるので、多くの利用客を呼び込みたい」と話している。
 なお、同社は石狩郡新篠津村の「ニューしのつゴルフ場」、わかさぎ釣りも楽しめる天然温泉宿泊施設兼道の駅「たっぷの湯」の指定管理者も務めている。

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