ツルハホールディングス(HD、本社・札幌市東区)は、浜松市を中心とした静岡県でドラッグストアと調剤薬局を展開する杏林堂薬局の親会社である、杏林堂グループ・ホールディングスの株式を9月上旬に51%取得し子会社化する。これによってツルハHDグループの店舗数は1832店舗になる。(写真は、ツルハHD本社)
杏林堂薬局は1963年に設立され、浜松市を中心に静岡県でドラッグストア、調剤薬局を77店舗(2016年4月15日現在)展開しており静岡県でナンバーワンの規模と知名度がある。杏林堂HDは、15年12月、杏林堂薬局の株主移転で設立された持株会社で杏林堂薬局の完全親会社。
杏林堂薬局の17年3月期は、売上高894億8700万円(前期比7・8%増)、営業利益27億5500万円(同6・6%増)、純利益20億5000万円(同11・4%増)。
ツルハHDは、中期目標として19年5月期に2000店舗(16年5月15日現在で1755店舗)、売上高7000億円を目指している。ツルハHDグループは空白県だった静岡県で杏林堂HDと組むことによって相互補完ができ、共同仕入れ、プライベートブランド商品の共同開発などが可能になる。
9月上旬に杏林堂HDの既存株主から51%の株式を取得して子会社化する。同HDは、渥美文昭氏、渥美雅之氏、渥美よ志子氏の3人が67・1%の株式を所有している。ツルハHDグループは愛知県で8店舗を展開しており、今回の子会社化により静岡・愛知の2県で85店舗になる。