世界的な不動産投資顧問会社、ラサール・インベストメント・マネージメント・インク(本社・米国イリノイ州シカゴ)は、4月26日付で札幌市白石区東札幌の複合商業施設「イーアス札幌」を取得した。取得額は非公表。ラサールの日本法人、ラサール不動産投資顧問は「今後も収益性向上の余地がある郊外型商業施設の取得を積極的に進める」としている。(写真は、札幌市白石区東札幌のイーアス札幌)
「イーアス札幌」は、大和ハウス工業が旧国鉄東札幌操車場跡地などの再開発で2008年に竣工させた複合商業施設。2棟から成り、延べ床面積は約1万7600坪。店舗数は90、駐車場の収容台数は約1000台。
地下鉄東西線東札幌駅から近く、車での交通アクセスも良いことから集客が期待されたがオープン当初は苦戦。テナント撤退も相次いだものの、ここ数年間は近くの旧ダイエー東札幌店(現在はイオン東札幌店)との相乗効果や近くに出店したコメダ珈琲の北海道1号店の影響も受け、賑わいの拠点として集客力が高まってきた。
数年前ならファンドの期待する利回りは得られなかった物件だったが、交通アクセスのよい都心型立地という地理的優位性と道内有数のボルダリングジムや全国レベルのチアダンスチームが所属するカルチャーセンターなど体験型のコト消費ゾーンが充実。これらテナントミックスによる発信力によって集客増に結び付き売り上げは増加、ファンドの目に留まるようになった。