イオン北海道(本社・札幌市白石区)とマックスバリュ北海道(同・同市中央区)の北海道のイオングループは2日、イオンモール苫小牧で苫小牧市の地域共通ポイントと連動した「とまチョップWAON」カードの誕生記念イベントを開催した。国の地方創生コミュニティ活性化事業に採択された行政と地元商店街、大型店が一体で取り組む地域ポイントを利用した地域活性化策を支援するカード事業で、誕生イベントでは「とまチョップWAON」と限定カードケースが無料配布されるため500人を超える市民が並んだ。(写真は、誕生イベントに出席した岩倉市長=中央とイオン北海道星野社長=左から2人目、マックスバリュ北海道出戸信成社長=左端)
(写真は、とまチョップWAONを持つ苫小牧市公式キャラクターのとまチョップ=右とWAONのマスコット、ハッピーワオン)
「とまチョップWAON」は、苫小牧市商店街振興組合連合会(苫小牧市商連)と苫小牧商工会議所、苫小牧市、北海道のイオングループが共同で照り組む地域活性化ポイント事業。
地元の商店街の加盟店で買い物をすると100円につき1ポイントが貯まるほか市が実施する「とまこまい港まつり」(100ポイント)や平和祈念式典(50ポイント)、健康ウォーキング(50ポイント)などの行事・イベントに参加してもポイントが付く。また、イオンモール苫小牧や市内のマックスバリュ6店舗に来店すると1日1回のみ1ポイントを貯めることができる。
こうした貯まったポイントは1ポイント1円で地元商店街の加盟店で使える。ただしイオングループ店舗で買い物をすると「とまチョップWAON」のWAONポイントは付くが「とまチョップ」ポイントは付かない。
この日、イオンモール苫小牧の1階セントラルコートで行われた誕生記念イベントで苫小牧市の岩倉博文市長は、「この事業は、国の地方創生コミュニティ活性化事業に採択され、イオングループと市、商工会議所、市商連が共同で取り組んできたがようやく今日スタートすることができた。83店舗で始まるが、この輪を地元の商店にどんどん増やしていきたい。市の事業やイベント、健康、スポーツ、福祉、生活、学習などに参加してポイントを集め、地元でそのポイントを使っていただきたい。全国でも珍しい街ぐるみのチャレンジを成功させて次の世代に街づくりの考え方を伝えていきたい」と挨拶した。
また、イオン北海道星野三郎社長は、「地域完結型の素晴らしい取り組みで全国のイオングループにもこの事例を紹介していきたい。『とまチョップWAON』の利用金額の0・1%をとまチョップ事業に寄付して地方創生のお手伝いをしたい」と話していた。