故加藤信吉・北海道中央バス元社長「お別れの会」 安倍首相の父、晋太郎氏が贈った『徳不孤』の書

経済総合

 北海道中央バス最高顧問・元社長だった故・加藤信吉さんの「お別れの会」が19日、札幌市中央区の京王プラザホテルで開かれた。加藤さんと親交のあった人たちや経済界などから多くの人が参列、遺影を見上げながら次々に献花して在りし日の加藤さんを偲んだ。IMG_4776(写真は、遺影に一礼して献花する会葬者)
IMG_4772(安倍晋太郎氏が認めた『徳不弧』の書も展示されていた)

 加藤さんは、4月21日に循環器不全で死去、享年95歳。小樽商業高校(現小樽商大)卒業後に、海軍主計中尉として従軍。戦後、復員して北海道中央バスに入社した。86年社長に就任、95年に退任。
 タクシーの昭和交通やはまなす交通、不動産賃貸業の昭和総業グループも戦後設立している。北海道バス協会の第6代会長も務め、勲三等瑞宝章を受章した。また、第一臨床検査センター時代のアインホールディングス社外監査役も務めた。
 
 加藤さんを偲ぶコーナーも別室に用意され、年譜や愛用の品々、愛読書などが展示された。安倍首相の実父である安倍晋太郎氏が加藤さんに揮毫した書には『徳不孤』(徳のある人は孤立しない。理解して協力する人が出てくる)の文字が認(したた)められていた。
 現在、昭和総業グループ代表でほくていホールディングス、北海道郵便逓送の社長を務める加藤欽也さんは、加藤さんの二男。

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