フクハラ食品表示法違反、米国・カナダ産豚肉を北海道産とラベル表示 

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 北海道は14日付でアークスグループ(本社・札幌市中央区)の子会社福原(同・帯広市)に対して、食品表示法第6条第1項の規定に基づき指示を行った。道が確認した食品表示法違反行為は、「フクハラ西5条店」において、少なくとも2015年2月18日から同年10月10日までの間に、「北海道産豚肉(肩)切りおとし」とラベルに表示し、一般消費者に販売した商品1300パック(内L410パック、S890パック)の一部に実際にはアメリカ産またはカナダ産の豚肉を使用していたこと。IMG_8168(写真は、福原の本社)

 道が指示したのは、①製造・販売している食品について表示の点検を直ちに行い不適正な表示については速やかに基準に従った適正な表示に是正して販売すること②正しい表示を行う意識及び食品表示に関する認識の著しい欠如並びに表示内容の確認、その管理体制に不備があることから、これを含めた原因の究明・分析を徹底すること③責任の所在を明確にし、社内の品質表示チェック体制の強化・拡充、再発防止対策を実施するとともに、チェック体制が有効に機能していることを定期的に検証し必要な改善を行うこと④全役員、従業員に食品表示制度の啓発を行い、遵守を徹底すること――の4点で、講じた措置を2月15日までに道知事あてに提出することも指示した。
 
 アークスの子会社ラルズ(同・札幌市中央区)は、2013年7月に公正取引委員会から優越的地位の濫用があったとして排除命令と課徴金納付命令を受け、約12億円を納付、社内に「公正取引推進委員会」を立ち上げている。ただ、措置に対する見解の相違があるとして審判請求を行っている。
 福原に対する道の指示は、http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/sak/fukuharashizi.pdf

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