道が中国東方航空と北海道PRの協働事業展開

交通・運輸

道は、中国東方航空と協働して同航空の本社がある上海市を中心に北海道の魅力を紹介するPR活動を行うことになった。道が海外の航空会社と協働事業を展開するのは今回が初めて。9月13日の道議会新幹線・総合交通体系対策特別委員会で道の武田裕二空港港湾局長が明らかにした。


道と中国東方航空は、上海万博を機に北海道への中国人観光客の入り込み増を図るために検討を進めてきたが、高橋はるみ知事が上海万博の北海道デー開催のために中国を訪れた際、中国東方航空本社(上海市)を訪問、上海市での北海道のPR活動について協力を要請。中国東方航空は、道が実施している「道と民間企業との協働に関する提案募集」に基づいて提案、道はこの提案を受け入れて年内に事業化を目指す。
提案された事業は、①中国東方航空が上海浦東国際空港ラウンジや中国内の支店、関連エージェントのオフィスなどを活用して中国人向けに北海道のPR冊子の配布などを行って北海道の魅力を紹介②北海道から中国へのアウトバウンド促進のために、道内に中国のPR媒体の提供や人的支援を行う――の2点。
中国東方航空は、現在上海と新千歳の定期便を週4便運航している。新千歳発着の中国航空会社の定期便は他に中国南方航空が瀋陽線と大連線をそれぞれ週2便、中国国際航空が北京線を週4便運航している。7月の中国人への個人観光ビザ発給要件が緩和されたことや隣接する千歳空港を管理する防衛省が中国航空機の乗り入れで規制を緩和したことなどから便数が増えたこともあって中国人観光客は増加の一途。
今回の協働PRによってさらに中国で北海道の魅力を浸透させて道内への入り込み増を狙うことにしている。
道が外国企業と協働の取り組みを行うのは初めてで、中国東方航空が日本の自治体とこうした取り組みをするのも初めてとなる。
道が進めている「北海道と民間企業等との協働に関する提案」は、多様化する道民ニーズに対応する政策展開の手法で、民間企業等から公共サービスの充実に効果がある企画や協力の提案を受けて審査したうえで協働事業化するもの。平成18年から導入し、初年度は14件、19年度12件、20年度16件、21年度は12件が事業化されている。

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