高橋はるみ知事が、9月、10月と外遊を続ける。
9月には上海万博の日本館で北海道デーが開かれるために、上田文夫札幌市長らと訪中し、中国で北海道の魅力をアピールする。北海道デーに合わせて北海道物産展も開かれるが、万博会場での物産販売は規制されていてできないために、近隣の日系デパートを会場にして北海道の新鮮な農畜産物や魚介類を販売する。
10月には訪韓して韓国の首都、ソウル特別市で道とソウル特別市との友好提携調印式に臨む。ソウルは日本国内では東京都と友好提携をしているが、それ以外の自治体とは初の友好提携となる。
中国では北海道の道東を舞台にした現代中国の男女の愛を描いたラブコメディ映画『フェイチェンウーラオ』が大ブームになって中国人観光客が北海道に多く押し寄せている。
東京から札幌に出張で訪れた日本人ビジネスマンでさえ、「北海道は中国人観光客で溢れている。日本各地に出張するが、こんなに中国人が多いのは北海道だけだ」と驚くほど。
上海万博での北海道デーでさらに北海道の魅力をアピールする。
また韓国でも北海道人気が盛り上がっているという。
ソウルとの友好提携は観光や経済の分野で相互交流を活発にするのが狙いだ。
高橋知事は、今年5月には全国知事会の一行と共にロシア・モスクワを訪問しており、北方領土の早期解決を要請したが、モスクワでも北海道の人気も高待っているという。やはり、新鮮で豊富な農畜産物や魚介類が健康志向ともあいまって注目されているようだ。
ロシア政府は北海道との民間交流を活発にしたい考えで、モスクワでの北海道物産展の開催も期待しているという。
道庁の高井修副知事は、「モスクワの日本大使館で北海道物産の展示会をしたらどうかという話も来ている」と期待をかける。北方領土問題を抱える北海道としてはロシアとの間合いをどう取るかが難しい問題だが、モスクワ市民に北海道の魅力をアピールする機会を持つことは将来に繋がる有効打に違いないだろう。
(写真は高橋はるみ知事)