「プレイランドハッピー」で知られるパチンコ大手、新和グループ(本社・札幌市中央区)が所有していた札幌市北区新川の旧ビッグシップ跡地約8000㎡が医療法人晴生会(本部・茨城県鹿嶋市)に売却されていたことが分かった。晴生会は医療法人社団葵会グループ(同・東京都千代田区)に所属、同グループは病院や介護老人保健施設、クリニック、学校など全国に合計107施設を展開している。(写真は、旧ビッグシップ跡地)
旧ビッグシップ跡地は、札幌市北区新川2条6丁目にあり大型船の形をした巨大な温浴施設「ビッグシップ」が建っていた場所。1987年ころに丸増(東京都千代田区)が建設、その後、カウボーイ(札幌市)に継承されたが、所有者は二転三転。当初から天然温泉の温浴施設として営業は続いていたが、2012年11月を最後に営業は終了していた。
新和グループが建物付きで土地を取得したのは13年2月。同年8月には建物解体が終わり更地になっていた。
このほど土地を取得した晴生会は、札幌市北区新川1条1丁目に晴生会さっぽろ病院、石狩市で晴生会病院を運営するほか茨城県内で病院、クリニック、介護老人保健施設など7施設を展開している。晴生会は葵会グループに入っており、同グループは全国に3789床を持ち、介護老人保健施設の入所者も6715人を数える。
旧ビッグシップ跡地は天然温泉が出るため温泉を利用した老健施設、高齢者向けサービス付住宅などの利用が見込めそうだ。