セイコーマート(本社・札幌市中央区)は、浦河町と「災害時における応急生活物資の供給に関する協定」を締結した。浦河町で地震や台風、集中豪雨などにより大規模災害が発生した場合、町とセイコーマートが協力して地域住民に物資の供給を行うのが目的。(協定書を持つ池田拓浦河町長=右とセイコーマート丸谷智保社長。4月7日午後浦河町役場で。セイコーマート提供写真)
浦河町は2014年度に「浦河町災害時備蓄計画」を策定、民間の流通在庫備蓄と行政備蓄が一体となった災害時対策の強化を進めている。その一環として今回、避難者向け食糧や生活物資の供給体制整備のためセイコーマートと災害協定を締結することにした。
セイコーマートは、2月末で道内1062店舗を展開、全道に張り巡らされた物流機能を活かし、災害発生時にいち早く物資を供給する体制整備に取り組んでいる。また行政と災害時の協力協定にも積極的で06年12月に道と災害協定を締結したのを手始めに、これまでに5市3町と同様の災害時支援協定も締結している。災害復旧を担う陸上自衛隊北部方面隊との災害協定も15年3月に締結するなどしている。
浦河町との災害協定は道内4町目で、4月7日午後5時から同町役場で池田拓町長と丸谷智保社長が協定書に調印した。現在、同町にはセイコーマート店舗が6店舗あり、大規模災害発生時にはセイコーマートグループから浦河町の災害対策本部を通じて食糧、水、テッシュ、トイレットペーパーなど生活物資を支援する。