ダイイチ(本社・帯広市)の道央圏5店舗目となる「恵み野店」(恵庭市恵み野)が10日(金)にオープンするが、今後も10店舗体制の確立に向けて新規出店を積極的に進めていく考えだ。新規に店舗を建設する一方、既存商業施設の居抜き出店も検討する。道央圏での1店舗当たりの月商は最低でも1億円以上を狙う。(写真は、鈴木達雄社長)
ダイイチは、帯広地区、旭川地区で食品スーパーを展開してきたが、2004年7月に札幌市西区に「八軒店」をオープンさせ札幌圏に進出した。その後は、08年7月に「白石神社前店」(白石区)、11年12月に「発寒中央駅前店」(西区)、13年11月に「清田店」(清田区)を出店してきた。今回、札幌市内からは離れるが、清田店から約20分の距離にある恵庭市恵み野に大和リースがデベロッパーになって作ったフレスポ恵み野ショッピングセンター内に「恵み野店」を10日にオープンさせる。
同社の鈴木達雄社長によると、札幌では清田店以外は年商20億円を超えているそうで、八軒店は札幌圏で1番の売上げだったが、今年1月は白石神社前店が八軒店を抜いたという。「当社の場合、新店の1年目は(売上げが伸びず)苦労するが2年目から計画通りに進むため出店を継続することができる」と語っている。
鈴木社長は、今後の出店について「旭川市内で1店舗新規出店し、札幌・道央圏では10店舗まで出店する」と述べ、札幌市内では南区方面での出店を想定している。
売場面積は500~600坪のフォーマットを採用していく考えで、既存商業者が撤退した施設でもこの広さが確保できれば出店も検討する。
ダイイチは現在、帯広圏に10店舗、旭川圏に7店舗、札幌圏は4店舗を展開し2014年9月期決算の売上高は345億円。売上げナンバーワン店舗は花咲店(旭川市)で年商30億円。