北海道最大級の菊の祭典、「きたみ菊まつり」が11月3日までJR北見駅南多目的広場で開催されている。北見市菊花試験栽培センターの大菊や古典菊、北見地方花卉生産出荷組合の小菊など約1万5000鉢が展示されている。菊に彩られた菊人形も展示され、今年のテーマになっているNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」の名シーンの時代絵巻が再現され、ひときわ来場者の注目を集めている。(写真は、軍師 官兵衛ほモチーフにした菊人形)
「きたみ菊まつり」は、今年で62回目。当時の北見市長が滋賀県を訪れた際に現地で菊まつりが開催されているのを知り、菊の産地として道内でも指折りだった地元北見市でも開催しようと始めたもの。全身を菊で彩る菊人形展も滋賀県の菊まつりがヒントになった。
展示されている菊は、厚物と呼ばれる一般的なものや管物、さらに珍しい一文字の菊もある。一文字の菊は皇室の菊としても知られる。
菊人形展は、50年以上続けられているもので、竹で作った型枠にそって北見菊人形着付会のメンバーが菊を全身に着付けたもの。毎年、NHK大河ドラマをテーマにしており、今年は「軍師 官兵衛」の高松城水攻めや家督を長政に譲った官兵衛などのシーンが再現されている。
菊人形に使われる菊は、鮮度を保つために午後4時の終了後に17日間の会期中、何度が全身の着せ替えが行われる。
菊まつりは、帯広や札幌でも行われているが、北見の規模は最大級。(写真は、一文字の菊)