セイコーマート(本社・札幌市)は、酪農学園大学(江別市)が実施している「高校生による牛乳類を使ったお菓子レシピ」コンテストの入賞作品を商品化、10月6日から道内の店舗で販売する。同コンテストは牛乳の消費拡大を目的に2006年から始まった酪農学園大とセイコーマートの産学連携事業で今年が9回目。全国から応募があった228点のレシピから審査で選ばれた8点が商品化される。11月2日までの期間中に合計25万個の販売を目標にしている。(写真は、最優勝賞になった『Wベリーのパイシュー』(左)を持つ酪農学園大生)
このコンテストは、牛乳、乳製品を使用していることが条件で見た目や色合いなどのほかレシピの内容、商品化が可能かどうかなどを書類審査で選ぶもの。今回から、パティシエ養成で実績のある光塩学園調理製菓専門学校と札幌グランドホテルが審査に加わった。
応募は全国20都道府県の45高校から228点があり、そのうち道内は11高校から76点。9作品が入賞したが量産性などから8作品が商品化される。
最優秀賞(酪農学園大学長賞)は「Wベリーのパイシュー」で宮城県農業高校3年多田尚輝さんのレシピ。サクッとしたシューの中にミルクプリンが入っており、クランベリークリーム、ストロベリーソースで飾り付けしている。以下の入賞作品は次の通り。
◆優秀賞(同大農食環境学群長賞) 「もちっとなめらか♪きなこわらびのフロマージュ」 三重県立相可高校3年 佐藤彩衣さん
◆優秀賞(光塩学園調理製菓専門学校校長賞) 「栗―みーチーズケーキ」 北海道三笠高校2年 中村逸果さん
◆奨励賞 「たっぷりコーンのクリームブリュレ」 岡山県立津山東高校3年 小坂田萌さん
◆奨励賞 「自然の恵み3層プリン」 北海道斜里高校3年 赤澤佑依さん
◆奨励賞 「もーもー牛かん」 とわの森三愛高校3年 佐藤和美さん
◆奨励賞 「モーッと食べたい!ミルクプリンのかくれんぼ」 三重県立相可高校3年 山﨑玲央さん
◆奨励賞 「トマト・ア・ラ・モード」 藤女子高校2年 西山真由さん
◆特別賞 「びっくり!じゃがバタシュー」 三重県立相可高校2年 前川桃子さん(※この作品は商品化はされない)
セイコーマートは、同社の焼き菓子、洋菓子のブランドである『ユアスイーツ』を冠して販売、価格は170~280円。期間は種類によって10月6日から2週間と4週間。セイコーマートの道内1058店のほかグループのハセガワストア(函館市や北斗市など)14店、北海道スパー75店、タイエー(根室市)3店舗で販売する。
レシピを募集した酪農学園大からは最優秀賞は3万円分、優秀賞は1万円分、奨励賞は5000円分、賞に漏れた応募者にも500円分の図書カードがそれぞれ贈られた。なお、道内に入賞者には北海道牛乳普及協会から2000円分の牛乳券が贈られた。