一般財団法人船井財団(代表理事・船井勝仁氏)は、社会的価値の高い理念の下でその企業らしさを感じさせるビジネスモデルを磨き上げて持続的成長を続ける会社を「グレートカンパニー」と定義、その中から特に優れた会社を表彰する「グレートカンパニーアワード」を開催しているが、社会保険労務士法人や人材ビジネスなどを展開しているSATOグループ(札幌市)が今年のアワードで「ユニークビジネスモデル賞」を受賞した。8月21日に東京のグランドプリンスホテル新高輪で授賞式が行われた。(写真は、グレートカンパニーアワード2014の授賞式で賞状を受け取る佐藤良雄代表と記念の盾)
同財団は経営コンサルタントとして草分け的存在だった故船井幸雄氏の遺志を引き継ぎ、規範となる会社を支援して社会の進展に寄与することを目的に設立された。活動の一環として船井総合研究所が4年前から主催していた「グレートカンパニーアワード」を今年から受け継いでいる。
今回は全国6000社の中から業界別に選ばれた31社をアワード候補としてノミネート、さらにその中から8社を絞り込んで大賞など各賞を選んだ。
その中から「ユニークビジネスモデル賞」に選ばれたのがSATOグループ。同グループの中核を担うSATO社労士法人は従業員463人と業界2位に5倍以上の差をつけている日本最大規模の社労士事務所。顧客の要望に応じて人材ビジネスのキャリアバンクや給与計算のエコミックなどのアウトソーシング需要に応える上場企業2社を含む9つの組織からなるグループを形成、中小企業がターゲットという業界の常識を覆して大企業からの受託をメインにしている。
授賞理由は、強いブランド力・資本力を背景に人材採用での優位性を獲得、セキュリティーシステムも構築して全国的な事業基盤を整えるなど他の追随を許さない独自のビジネスモデルを築いている点。
8月21日に行われた授賞式にはSATOグループ代表の佐藤良雄氏ら役職員が出席、賞状と記念の盾が贈られた。
佐藤代表は、「社労士や行政書士の士業とキャリアバンク、エコミックなど株式会社がコラボした連携ビジネスを評価していただいたのは有意義だ。SATOグループの拡張性や機動性、連携性はビジネスモデルたりえるという自負もある」と述べている。