全国系の共同仕入れ会社CGCに加盟する東北の地場スーパー4社が経営統合する。おーばんホールディングス(山形県天童市)、キクチ(福島県相馬市)、マイヤ(岩手県大船渡市)、マエダ(青森県むつ市)で、この4社が2010年に設立している共同仕入れ会社、マークス(宮城県仙台市)が4社と株式交換して親会社になる。統合後の店舗数は66店で売上高規模は786億円。各社が発表したリリースは、http://www.i-maeda.co.jp/images/marcs.pdf
おーばん、うめや(山形県長井市)を傘下に持つおーばんHDとキクチ、マイヤ、マエダは2010年8月に共同仕入れ会社マークスを設立、自助努力と相互扶助に基づいてパートナーシップを構築してきた。地方の食品スーパーは少子高齢化によるマーケット縮小や全国大手のほか異業種からの攻勢による競争激化に対応したものだったが、今回さらに4社がマークスを持ち株会社として経営統合、グループ4社の経営基盤強化を図ることにした。
7月31日に各社が株式交換契約を締結、8月にそれぞれ臨時株主総会を開催して議決、10月4日に経営統合する。マークスはこれによってマークスホールディングスに社名を変更する。マークスHDが4社の100%親会社になるが、4社(うめやを含めて5社)の会社名、店舗名は変えない。
マークスHDの社長は、現在の前田恵三氏(マエダ会長)が引き続き就任する見通し。統合によって従業員数は3578人(14年3月現在)になる。