日本のたまねぎ栽培のルーツになった「札幌黄」を一緒に食べて次代へ作り繋げていくために組織された「札幌黄ブランド化推進協議会」(会長・天使大看護栄養学部栄養学科長荒川義人教授)は、昨年に続き「札幌黄オーナー制度」の募集を17日から開始する。一口3000円(税込)でオーナーになると収穫期の10月下旬以降に10kgの札幌黄が送られる。
日本のたまねぎ栽培は、明治時代に農業指導に来ていた外国人によって札幌市東区で始まった。気候風土に合うように改良されて誕生したのが「札幌黄」。各地で栽培されたものの、その後新しい品種に切り替わって、現在はごく少量しか栽培されていない。このため「幻のたまねぎ」とも言われている。火を通すとコクと甘さが増すのが特徴で少なくなったとはいえ根強いファンがいる。
同ブランド化推進協議会は、昨年に引き続きオーナー制度を実施、道内は一口3000円、道外は3500円で募集する(いずれも税込、送料込)。申し込みには無料で会員になれる「札幌黄ふぁんくらぶ」会員への登録が必要。10月下旬以降にJAさっぽろに集荷された「札幌黄」10kgを配送するほか、限定20組による栽培・収穫体験も行う。
申し込みは、17日から4月14日まで。申し込みと同時にオーナー参加費の振込が必要。詳細は、http://www.sapporoki.net/