カネシメホールディングス(本社・札幌市中央区)の中核子会社、カネシメ髙橋水産(同・同)は、9月27日と28日の2日間、札幌中央卸売市場から、同社が扱う水産品の魅力をオンラインで生配信する「カネシメEXPO 2021」を実施した。仲卸業者やスーパーのバイヤーなど業者と一般が対象で、業者向けには商談予約、個人向けにはネットショッピングで水産物を購入できるようにした。コロナ下の新しい展示商談会をきっかけに、同社は水産物取引のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていく。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、札幌中央卸売市場で行われたオンライン生配信の「カネシメEXPO 2021」)

 カネシメ髙橋水産は、毎年この時期に歳末商戦に向け、仲卸業者やスーパーのバイヤー、東京の業者などを対象に札幌中央卸売市場で展示商談会を実施している。例年、1000人が訪れていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年はオンライン商談ができる「カネシメEXPO 2020」に切り替えて初開催した。

 オンライン開催を機に、一般の人にも市場を身近に感じてもらおうと、WEB上で市場内を散策できる「いちヴァーチャル」を加え、買い物もできるように工夫、業者・一般合わせて約5700件の閲覧があった。ただ、事前に収録した上での配信だったため、市場の臨場感を伝えきれなかったとして今年はオンラインで生配信することにした。

 昨年に続き、ゲート(名古屋本社・名古屋市中区、北海道支社・札幌市中央区)の協力を得て開催、2日間で髙橋水産の10グループが30分ずつ、アナウンサーが担当者に聞く形でカニやマグロ、エビ、ホタテ、ウニなど水産品の魅力を生で伝えた。生配信中に寄せられたチャットでの質問や意見にもその場で答えた。髙橋水産はBtoB、ゲートはBtoCをそれぞれ担当した。

 髙橋水産の三上英人執行役員部長は、「カネシメは間もなく創業100周年を迎えるため、『チェンジ カネシメ』として仕事の変革を進めている。DXは不可欠だが、その試みの一つとして今回の取り組みを行った。水産物の魅力をあらためて知ってもらうとともに、調理方法などを分かりやすく伝えて、水産物の消費拡大に繋げたい」と語っている。



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