札幌初開催「地域クラウド交流会」に270人参加

経済総合

 札幌初開催の「地域クラウド交流会」が24日、札幌市北区の札幌市男女共同参画センターホールで開催された。関連イベントとしてクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長とサイボウズの青野慶久社長との対談が行われた後、札幌の起業家5人がプレゼンテーション。参加者約270人が推したい起業家に投票するなど、参加者全員が交流し熱気に包まれた。IMG_4408(写真は、スペシャル対談をしたクリプトン社の伊藤博之社長=左とサイボウズの青野慶久社長)
IMG_4436(写真は、プレゼンを行う起業家たち)

 伊藤社長と青野社長の対談には約100人が参加、2人が繰り広げるユニークな世界観に聞き入った。伊藤さんは、「北海道には他の都府県にはない独特のメンタリティがある。しがらみがなく、よそ者を抵抗なく受け入れる素地があるので、それをうまく利用することが次の発展に繋がる。私は農地開拓やインフラ整備が終わった今、北海道はAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった技術開拓のフロンティアを目指すべきだと思う。そのために東京や大阪の先端技術者に広い大地をどんどん使ってもらえば良いのでは」と話した。
 
 青野さんは、「札幌は出生率が東京に次いで低いそうですが、それには原因があるはず。その原因を探って解消するために何が必要かを考えれば起業のチャンスはいっぱいある。190万人の人口があれば才能をだせる機会はどこにだってあるのではないか」と語った。
 
 続いて開かれた地域クラウド交流会では、Tsunagu Projectの磯山さ織さん、ノースアンビシャスの田中健人さん、マサルフーズの小林宏幸さん、キュースリーの森下智さん、Staylinkの河嶋峻さんの5人が3分間のプレゼンを行った。参加者は一番応援したい人に投票するが、単に投票するだけでなくプレゼンターや6つの投票箱に詰めた他の起業家たちと交流することができるため、参加者たちも新たなビジネスや人間関係を築く場としても利用できる。
IMG_4450(会場に設けられた6ヵ所の投票所でも気軽に話す光景が見られた=写真)
 
 セミナーのような整然とした形式ではなく、祭りのような雑然とした賑やかさのあるのが地域クラウド交流会。敷居の低い緩やかな連帯感を感じさせる雰囲気が終始続いていた。主催は、札幌地域クラウド交流会実行委員会、後援は北海道、札幌市、日本政策金融公庫などで北洋銀行、北海道銀行、札幌信用金庫、大地みらい信用金庫、北央信用組合、札幌中央信用組合などが協力した。2回目の札幌地域クラウド交流会は今年の秋に行われることになっている。

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