正面から見ると、ロボットアニメを思い起こさせるような外観がある郊外型大型公衆浴場「勇舞湯」(千歳市北信濃871-11)。約30年にわたって千歳市民に親しまれてきたが、2025年12月31日(水)に閉湯することになった。常連客からは、惜しむ声が上がっている。
(写真は、2025年12月31日に閉湯する「勇舞湯」)
「勇舞湯」は、1995年11月に新築された銭湯。大浴場はガラス張りで、日当たりが良く開放感があり、ロビーでは、近郊農家の新鮮な野菜のほか、小物類も販売され、市民の憩いの場となっている。開湯から30年になり、施設・設備の老朽化と社長(支配人)の体力の限界、さらに後継者の確保ができないことから、閉湯を決めた。「勇舞湯」は当初、地元の有限会社カナイ企画の所有だったが、同社は有限会社エイティ・ワンに社名を変更。その後、市や財務省の差し押さえを受け、2015年11月に合同会社ド・キャトルヴァンアン(千歳市)が競売で落札、現所有者になった。ド・キャトルヴァンアンはフランス語で数字の81のことで、もともとの所有者であるエイティ・ワンと韻を踏んでいる。
合同会社ド・キャトルヴァンアンの瀧石謙二社長(支配人)は、ホームページ上で、「これまで皆様に『ここがなくなったら困ります』と数多くのお声や励ましを頂いており、できる限り長く続けられるよう最善の努力を尽くして参りましたが、このような結果になり誠に心苦しく、寂しく、残念なことで申し訳ない想いでいっぱいです」と記している。市民の一人は、「コロナ禍以降、千歳市内では3件目の閉湯です。恵庭の錦湯も然りで、とても残念です」と話している。



































