日本生活協同組合連合会(本部・東京都渋谷区)、コープさっぽろ(同・札幌市西区)、日本コープ共済生活協同組合連合会(同・東京都渋谷区)、日本出版販売(本社・同都千代田区)、絵本ナビ(同・同都港区)は共同で、「みんなのよみきかせ絵本大賞」を初開催、2部門の大賞をそれぞれ決定した。(写真は、2025年10月1日開催の第1回「みんなのよみきかせ絵本大賞」受賞式=コープさっぽろ提供)
コープさっぽろは、2010年に「コープさっぽろ子育て支援基金」を設立、同年7月から1~2歳の子どもや孫がいる家庭に、絵本を無償で複数冊プレゼントする「えほんがトドック」を開始した。現在は、申込者に8冊を提供、累計絵本配布冊数は、60万冊以上になっている。こうした「えほんがトドック」の取り組みを通して、保育に従事する、保育士・幼稚園教諭の読み聞かせの想いや保護者の想いをさらに深める目的で、2024年9月に、読み聞かせに関わる人たちで絵本を選ぶ「絵本大賞」を創設することに決めた。
「みんなのよみきかせ絵本大賞」は、「絵本のよみきかせが好きな人が、今一番よみきかせしたい絵本を選ぶ」をコンセプトに、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」の2部門に分けて、大賞を1冊ずつ選出するもの。初開催に向けて、「園児・先生部門」では、全国の保育園、幼稚園、認定こども園などの保育施設約2000園にそれぞれ絵本20冊を提供して、実際に読み聞かせを行ってもらい、1冊を投票してもらった(総投票数は1731票)。「絵本好きさん部門」では、全国の絵本好きな人から5226件の投票があった。
これらの結果、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」の大賞に、『ニンジンジン』(作キューライスさん、白泉社、388票)が選ばれた。2位は、『きょうりゅうかくれんぼ』(作アレックス・ラティマーさん、訳聞かせ屋。けいたろうさん、KADOKAWA、222票)、3位は『ぎょうざが いなくなり さがしています』(作玉田美知子さん、講談社、202票)、4位は『おかしのまちのおかしなはなし』(作と絵いわさきさとこさん、フレーベル館、129票)、5位は『さんかしちゃうえほん くるよくるよ』(作丸山誠司さん、くもん出版、122票)。
「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」の大賞には、『だるまさんが』(作かがくい ひろしさん、ブロンズ新社、836票)が選ばれた。2位は『はらぺこあおむし』(作エリック・カールさん、訳もり ひさしさん、偕成社、474票)、3位は『ぐりとぐら』(作なかがわ りえこさん、絵おおむら ゆりこさん、福音館書店、454票)、4位は『こんとあき』(作林明子さん、福音館、409票)、5位は『めっきらもっきらどおんどん』(作長谷川摂子さん、絵ふりや ななさん、福音館、402票)。