全国の園児と先生が選ぶ「みんなのよみきかせ絵本大賞」創設、「本屋大賞」の絵本版目指し2025年10月初開催

社会・文化

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と日本生活協同組合連合会(同・東京都渋谷区)、日本コープ共済生活協同組合連合会(同・同)、日本出版販売(本社・東京都千代田区)の4者は、「みんなのよみきかせ絵本大賞」を創設する。これに伴い、2024年9月5日より、同大賞に参加する保育施設の募集を開始した。(写真は、2024年9月5日、東京で行われた「みんなのよみきかせ絵本大賞」の記者発表=コープさっぽろ提供)
(写真は、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」ノミネート作品=コープさっぽろ提供)

「みんなのよみきかせ絵本大賞」は、「絵本のよみきかせが好きな人が、今一番よみきかせしたい絵本を選ぶ」をコンセプトに、これからの未来を担う子どもたちのために絵本を選出して表彰する賞。「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」、「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」の2部門に分けて、大賞を1冊ずつ選出する。

 その中で、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」に応募した全国の保育園、幼稚園、こども園などの保育施設に、コープさっぽろが絵本20冊を送り、各施設で読み聞かせを行ってもらい、その中から1冊を投票、投票数が最も多かった絵本を大賞として表彰する。2部門ともに2025年10月に表彰式を行い、同年11月から12月にかけて、全道の幼稚園、保育園、トドックステーション、先に提携した「コーチャンフォー」の書店で、受賞絵本の「よみきかせイベント」を行う予定にしている。

 コープさっぽろでは、2010年に「コープさっぽろ子育て支援基金」を設立、同年7月から1~2歳の子どもや孫がいる家庭に、絵本を無償で複数冊プレゼントする「えほんがトドック」を開始している。現在は、申込者に8冊を提供。2024年8月の配布分で、累計絵本配布冊数が60万冊を突破。こうした、「えほんがトドック」14年間の取り組みを通して、保育に従事する、保育士・幼稚園教諭の読み聞かせの想いや保護者の想いをさらに深める目的で、読み聞かせに関わる人たちで絵本を選ぶ「絵本大賞」を創設することにした。

 コープさっぽろの大見英明理事長は、「絵本の読み聞かせを通じた文化の継承を全国に広げていきたいと考え、日本生活協同組合連合会にお声掛けし、一緒に取り組むことになった。今後2年に1回実施するが、書店員が選ぶ『本屋大賞』の絵本版のような存在を目指したい」と話している。

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