夕闇に浮かぶ屯田高架橋のシルエット

社会・文化

 夕闇が迫る中、屯田高架橋のシルエットが浮かんでいる。雲に映った、薄い茜色と屹立した送電塔が、寒さを伝える。この高架橋は、新設される屯田・茨戸通で唯一の高架橋。架設工事を終え、全面開通を待つ。静謐から喧噪に切り替わるまで残り1年。(写真は、屯田・茨戸通の屯田高架橋)

 屯田高架橋は、新琴似第5横通と屯田4番通、安春川を跨ぐ。跨道橋と川を渡る橋梁の役割を果たす。創成川通と花川通を結ぶ新設道路の屯田・茨戸通。屯田高架橋は、この道路で唯一の高架区間。

 屯田・茨戸通は、全長4・5km。直線と曲線が混じった逆L字型で、創成川通の東茨戸1条1丁目から花川通の屯田町の間を結ぶ。工区は、東から「西茨戸工区」(1・5km)、「屯田東工区」(1・7km)、「屯田西工区」(1・3km)の3工区に分かれ、順に2012年、2013年、2015年から工事が始まった。道路が沈み込まないようにする“載荷盛土”(さいかもりど)と呼ばれる工事は、すでに完了。西茨戸工区は、既存の道路と一部で重複しているため、2024年11月下旬に、片側2車線が、通行可能になった。

 創成川通から花川通に行くには、屯田の住宅街を通らなければならなかった。屯田・茨戸通によって、住宅街を通過せずに抜けることができるようになる。4車線、幅員33m、屯田・茨戸通の全面開通まであと1年あまり、札幌市と石狩市の境界線に沿う幹線道路が生まれる。

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