札幌市が進めている、東4丁目線のクランク区間の解消工事。西に移設される、道路の脇に立っているクロステレビ北海道支社ビル(中央区北1条東3丁目1-2)の解体工事が始まった。建物が、新設道路にわずかに被るが、クロステレビ北海道支社は、建物の全解体を決めたようだ。(写真は、クロステレビ北海道支社ビルの解体工事)
市は、東4丁目線の大通から北6条東線までの約830mの道路整備を、2021年12月から2028年10月31日までの期間で進めている。現在は、大通側から北1条街区までの地下埋設物の移設や電線類の地中化工事を進めている。2027年度からは、国道12号~北2条通までのクランク(直角のカーブが2つが交互に繋がっている道路形状)区間を解消して、道路を西側に移動させる工事が待っている。
1987年11月に、クロステレビ(本社・東京都新宿区)によって開設された北海道支社の2階建て建物の東側が、クランク解消後の新設道路にわずかに引っかかるため、建物の解体工事が始まった。解体工事の注文者はクロステレビ、解体業者はダイエー建設(本社・東京都荒川区)、工事期間は2025年1月14日から同年3月31日までとなっている。クロステレビ北海道支社は、2024年12月末に移転している。同建物の解体によって、クランク解消後に移設される道路の用途確保は、完了する見通し。
東4丁目線のクランク区間は、開拓使時代の名残りが残る社会遺構のような存在。建物の解体後から、やや時間をおいて、クランク区間の解消が進んでいくことになる。