栗山英樹ファイターズCBOの新刊2冊発売記念トーク&サイン会、「コーチャンフォー新川通り店」で開催

社会・文化

 北海道日本ハムファイターズCBO(最高ブランディング責任者)・前侍ジャパン監督の栗山英樹氏が上梓した、新刊2冊の発売を記念したトーク&サイン会が、2024年12月21日に、「コーチャンフォー新川通り店」(札幌市北区新川3条18丁目)で開催された。同店2階に約70人が集まり、司会者からの質問に答える形でのトークと、会場に集まった人たちからのQ&A、サイン会が、約1時間半にわたって行われた。(写真は、新刊2冊発売記念のトーク&サイン会で話す栗山英樹氏)
(写真は、会場からのQ&Aで小学生の質問に答える栗山英樹氏)

 新刊2冊は、2024年9月5日に発売された『監督の財産』(日本ビジネスプレス刊)と同年10月11日に発売された『栗山英樹の思考~若者たちを世界一に導いた名監督の言葉~』(ぴあ刊)。『監督の財産』は、栗山氏が、これまで上梓してきた5冊に加えて、WBCの総括を加えた全848頁の大作。「監督の役割」や「監督と人事」「監督と選手」「監督の資質」など、後世に残す経験知をまとめた。

 栗山氏は、出版の狙いについて、「原点は、私が監督になった時に監督の教科書がなかったこと。西鉄3連覇の三原監督や川上監督の巨人V9の本などを読むと、あるべき姿がイメージできた。それならと、私が監督生活12年間に何を考えていたのか、何に苦しんできたかをそのまま残しておくと、次に監督を目指す人たちが楽になるかなと思ったから。野球に限らず、指導者になろうという人、お父さんお母さん、後輩を持つ先輩たちにも読んでもらいたい」と話した。

 また、『栗山英樹の思考』では、自身が幼少期に野球に触れてから、辿ってきた野球人生を振り返るとともに、ファイターズ監督や侍ジャパン監督としてチームを率いた頃の取材やインタビューで語った印象的な言葉、大谷翔平選手や村上宗徳選手ら若い選手たちに贈った言葉なども収録した。また、読書家として知られる、栗山氏が薦める愛読書50冊も紹介している。

 自身の読書歴について、「監督時代など、何かに困っている時は、難しい本から答えを探すように読むことが多い。普段は、楽しく読める小説が好きだが、そこにも大切なことが入っていることが多い。伝記ものが好きで、最近では大原總一郎氏のことが書かれている『100年先が見えた男』を読んだ。人もの、人生ものが好きですね」と語っていた。

 その後、栗山氏が、参加者に合わせて70までの中で好きな番号を5つ選び、サインボールが贈られた。栗山氏が選んだ数字の順は、14、1、11、30、46だった。14は沢村栄治、1は王貞治、11はダルビッシュ有と大谷翔平、30は水原茂監督など名将と言われた監督、46は自身のヤクルト入団時ーーそれぞれの背番号だった。会場からのQ&Aでは「山川穂高が好きですが、WBCではどんな感じでしたか」という小学生の質問には、「自分の形にもっていくやり方を持っている。君も自分流の形を持つようになってください」などと、丁寧に答えていた。

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