旧レンガ工場を活用した江別市の商業施設「EBRI」が2024年度グッドデザイン賞受賞

社会・文化

 商業空間の企画、立案、建築設計などのストアプロジェクト(本社・札幌市中央区)が運営している江別市の商業施設「EBRI(エブリ)」(東野幌町3番3号)が、2024年度グッドデザイン賞(主催・公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。(写真は、江別市の旧レンガ工場を活用した商業施設「EBRI」)

「EBRI」は、江別市の歴史的建造物、旧ヒダ煉瓦工場を活用した食と観光の発信拠点として、2016年3月にオープン。市が所有しており、公募活用提案で選定されたストアプロジェクトが、20年間の賃借契約を締結して運営している。外観を維持するとともに、内部には、新たに鉄骨を組み立てるなど耐震補強を施している。

 2016年には、第18回江別市都市景観賞建造物部門、2017年に照明普及賞、2018年に第5回JCD北海道支部デザインアワード優秀賞、2019年に文化庁登録有形文化財、2020年に第17回公共建築賞地域特別賞を受賞してきた。

「EBRI」では、地元の良いモノ・コト・ヒトを再発見・発信できる施設として、毎日のイベント開催や地元企業、作家とのコラボレーション商品の開発を行ってきた。今回のグッドデザイン賞の審査委員の一人は、「レンガの街・江別の魅力を街の価値として、レンガを生かすアイデアや取り組みは素晴らしく、官民連携の好事例として、街の未来や賑わいに繋がることを期待したい」とコメントしている。

 ストアプロジェクトの間宮なつき代表取締役は、「10年間をかけて成長した施設が、グッドデザイン賞を受賞できて大変光栄。今回の受賞を励みに、地域の良さを共有しあえる施設であり続けられるように、努力を重ねていきたい」と話している。なお、EBRIは、江別(Ebetsu)と煉瓦(Brick)をもじった造語。

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