つしま医療福祉グループ、能登半島地震被災地の1・5次避難所に介護職員派遣

社会・文化

 つしま医療福祉グループ(グループ本部・札幌市豊平区)は、能登半島地震被災地の介護支援のため、介護職員10人の派遣を決め、2024年1月15日に第1班介護福祉士5人の出陣式を行った。出陣式が行われたアンデルセン福祉村「ノテげんきのでる里」(札幌市清田区)1階ホールには、入所者やグループ関係者約60人が集まった。(写真は、能登半島地震被災地への介護職員派遣出陣式)

 今回の派遣は、石川県から1・5次避難所への介護職員派遣依頼が、厚生労働省を介して同年1月13日につしま医療福祉グループに伝えられたため。同グループは、社会福祉法人ノテ福祉会(本部・札幌市豊平区)、社会福祉法人日本介護事業団(第1地域本部・空知郡奈井江町)から、介護福祉士10人の派遣を決めた。派遣職員は、第1班(2024年1月15日~同月21日まで7日間)と第2班(同月22日~同月28日まで7日間)に分かれ、各班5人で各施設の施設長が選ばれている。

 第1陣の出陣式で、つしま医療福祉グループの対馬徳昭代表は、「1・5次避難所には、介護が必要な多くの方がいる。地元では介護職員の確保ができないということで介護者の派遣要請があった。派遣にあたり、当グループで介護技術のレベルが高い5人を選考した。この5人なら介護が必要な高齢者を支えることができると思っている。現地の様子を見ながら、第3班以降は女性の介護職員を派遣したい」と話した。

 隊長を務めるのは、ノテ福祉会介護付き有料老人ホーム「天」(札幌市豊平区)の新田太一施設長。新田氏は、東日本大震災、北海道胆振東部地震の被災地支援に、つしま医療福祉グループの隊長として現地に入った経験を持つ。その新田氏は、「現地がシビアな状況であることは経験上分かっている。介護のプロとして、力と知識を最大限発揮して、限られた時間を被災地の人に尽くしたい」と述べた。その後、5人は同グループのバスで新千歳空港に向かった。
(写真は、バスに乗り込む派遣職員5人)

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