「北八劇場」支配人の伊藤久幸氏は、民間小劇場だからこそできる特徴についてこう語る。
「一番大きなポイントは、公共施設の劇場ではなく、民間の劇場だということです。公共の劇場と民間の劇場の方向性は似ているようでかなり違います。公共の劇場は、皆に平等で広くさまざまなことができるように可能性を探ってつくられています。『北八劇場』は、田中理事長含め、オーナーの方々が、『5年間、あなたたちに任せるのでロングランなど活気がある劇場をつくってください』ということでスタートします。まず、ここが劇場のスタンスとして一番大きな違いだと思う」

「2024年5月のグランドオープン前のプレオープンは、2024年のゴールデンウィークを想定しています。通常の劇場がクローズされていて入りにくい時に、気楽にふらっと劇場に来ていただけるようにしようと考えています。ダンスをしたり、ギターを弾いたり、いろんな面白いことを考えています。オープニングイベント期間中でも、さまざまなイベント、セミナー、コンサート、落語など、多様性を感じていただく期間を設けようと思っています」

「北八劇場」は、1階と2階で構成され、1階の固定席128席、仮設客席53席、車いす対応4席。2階席はセンターに33、上手と下手に6席ずつの45席。劇場使用料は、平日15万円程度、土祝日20万円程度で調整している。6日間を超える劇場利用の料金割引についても調整中のほか、仕込み日、リハーサルの日など入場料収入のない利用日の料金割引も検討している。舞台設備、照明の器具や舞台備品、スピーカーを使う場合の利用料金を含めて、貸館受付を開始する2024年3月中旬までにまとめて発表する予定。

(写真は、場内のパース)



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