平和不動産(本社・東京都中央区)が、札幌市中央区大通西4丁目の道銀ビル跡で進める「大通西4南地区第一種市街再開事業」。デザイン監修を隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所)が務めるとあって注目度が高まっているが、低層階の商業施設内に「ブルーノート東京」の姉妹店が入るのではないかと札幌で囁かれている。ジャズなど音楽ファンの間では、実現すれば札幌の音楽シーンに大きなインパクトになると期待感が高まっている。(画像は、「大通西4南地区第一種市街再開事業」で建設される複合ビルの外観)
道銀本店ビルのほか新大通ビルディングの多くを所有する平和不動産は、両ビルの建て替えを具体化、市や国の補助金を利用する市街地再開事業を間もなく開始する。再開発予定地の敷地面積は約1524坪(5029・89㎡)、建物は鉄骨造、一部鉄筋鉄骨コンクリート造の地下3階、地上34階建て。建物の高さは、最高で約185mになるという。延べ床面積は約3万121坪(約9万9400㎡)、
大通公園に面した敷地北東部は、地下広場や低層階の商業施設と一体となったアトリウム空間とし、地下コンコースや地上から訪れる人たちを迎え入れ、商業施設と連携することによって賑わいのある空間が計画されている。
低層部は、大通公園を一望できる屋外テラスを整備して店舗を配置。融雪機能を備えて通年で利用できるようにする。「ブルーノート」は、その低層階に入るのではと噂されている。ブルーノートジャパン(東京都港区)が展開する「ブルーノート東京」は、音楽と食が楽しめ、ジャズをはじめ多彩な音楽ジャンルのトップアーティストがプレイ、人気を博している。
建物の上層階には国際水準のホテルが予定されており、今は噂の域をでていないものの、「ブルーノート」が入ることになればエンターテインメント機能は一層高まる。また、札幌の音楽シーンにも大きなインパクトを与えることになりそう。再開発事業は解体工事を含めて2023年度にも始まり、新ビル竣工は2028年度の予定。