弧を描く新しき道の緩き勾配、「北24条桜大橋」開通まで1年

社会・文化

 行き止まりになっている道の先に、右カーブを描きながら緩い登り勾配が続いている。その先には豊平川を跨ぐ新しい橋、「北24条桜大橋」がある。東区と白石区を結ぶこの橋を含めた新しい道の開通は1年後の2023年春。車の流れが変われば、人の流れも変わる。両岸の街はどんな新たな表情を見せるだろう。(写真は、宮の森・北24条通の終点付近。「北24条桜大橋」の取付道路もほぼ完成している)

 東区東苗穂4条3丁目と東雁来3条1丁目の交差点。西から走ってきた宮の森・北24条通は、国道275号線(北1条・雁来通)に交わってここで終わる。しかし、来年春にはここから豊平川を「北24条桜大橋」で渡り、白石区菊水元町9条1丁目の南7条・米里通に交わるまで約1・2㎞が延長される。

 東区と白石区を結ぶ豊平川に架かる橋は、札幌新道の「豊水大橋」と環状通の「環状北大橋」があるが、この間、約1・5㎞離れており、2つの橋の混雑解消が課題だった。そのため、2つの橋の中間地点に「北24条桜大橋」を建設、宮の森・北24条通を延伸させて交通量を分散させることになった。2013年度から始まった橋の建設工事は順調に進み、2019年度からは橋桁を載せる工事に取り掛かかっており竣工が近づいている。また、橋の両端を結ぶ道路部分も着々と整備されてきた。

 延長区間約1・2㎞のうち、「北24条桜大橋」の長さは約320mで4分の1を占める。「豊水大橋」の548mより短いが、「環状北大橋」の240mよりは長くなる。橋を含めた延伸部分の両側には歩道が設置され、歩行者や自転車も通行できる。開通まで1年を切った現在、東区側の取付道路は宮の森・北24条通と繋がるまで、もう一息といった状況。新しい橋の完成と新しい道の開通で、両岸の街には新たな車と人の流れが生まれる。街の表情はどう変わっていくだろう。

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