釧路市音別町にある大塚グループの2つの釧路工場を勝手に応援しようと、釧路和商市場内にある「みんなの和商」が、「1111人フォトキャンペーン」を実施している。(写真は、「みんなの和商」で大塚グループ釧路工場を応援する「1111人フォトキャンペーン」を行っている廹田栄重さん)
大塚食品が製造する大塚製薬の炭酸栄養ドリンク「オロナミンCドリンク」のポスターや販促用のエアPOP(空気を入れて膨らませたディスプレーグッズ)と一緒に写真を撮ってもらい、両工場にエールを贈ろうという取り組み。日本製紙釧路工場の撤退など、元気が失われつつある釧路市を盛り上げようと始めたもので、オロナミンCドリンクの『元気ハツラツ』にあやかろうという狙いもある。
このフォトキャンペーンを始めたのは、一般社団法人くしろまちづくり研究所代表理事の廹田栄重さん。廹田さんは、釧路市阿寒町生まれで、26歳から釧路市を中心に司会業やプロデュース業を30年以上行ってきた。その廹田さんが、これまで培ってきた人脈を生かしてまちづくりに貢献しようと、昨年12月に和商市場の空きスペースに開設したのが、「みんなの和商」。
和商市場の名物、「勝手丼」にちなんで、和商市場の魅力を勝手に発信しようというまちづくりの拠点。「和商市場の空きスペースに釧路公立大生などが期間限定でお店を出す場合にお手伝いしたり、地元の人とワーケーションなどで滞在している人を繋いで新しいことを始めるお手伝いをしたり、行政とは違う視点でまちの活性化に貢献しようと開設しました」と廹田さん。
まちの活性化の一環として2022年1月11日から始めたのが、「1111人フォトキャンペーン」。地元にある大塚グループの工場を勝手に応援する取り組み。大塚食品が釧路工場で製造している「オロナミンCドリンク」には、北海道産の甜菜糖と地元・音別川の伏流水が使用されているなど北海道との縁は深い。また、輸液を製造している大塚製薬工場の従業員も含めると300人以上が働いており、地域に根差した工場として運営されている。「地域には欠かせない工場だということをアピールしようと、今回のキャンペーンを始めました。今、釧路に最も必要なのは『元気ハツラツ』。この活動を通して市民に『元気ハツラツ』を届けたい」と廹田さんは意気込む。
3月末現在で、延べ360人がこのキャンペーンに参加している。1111人を達成したら、大塚グループの工場へ全員が写ったフォトポスターの寄贈を予定している。また、抽選で1人に「オロナミンCドリンク」1年分贈呈することも計画している。