鉄道弘済会、児童養護施設 「札幌南藻園」建て替え工事

社会・文化

 公益財団法人鉄道弘済会(本部・東京都文京区)は、同会が運営している児童養護施設「札幌南藻(なんそう)園」の建て替え工事を始めている。(写真は、「札幌南藻園」新園舎建設工事)

「札幌南藻園」(札幌市中央区界川1丁目6-14)は、1953年2月に開設された児童養護施設。戦時中に米軍による青函連絡船への攻撃で多くの国鉄職員が犠牲になったため、残された遺児たちを育てるために開設された経緯があり、同会が運営する唯一の児童養護施設となっている。

 旭山記念公園に向かう道路沿いにあって、現園舎は1967年に竣工、今年で54年目になる。建物老朽化のため、グランドだった場所に新しい園者の建設を今年8月から始めた。敷地面積は、現園舎を含めて約2800坪(9243㎡)、新園舎の建築面積は約488坪(1612㎡)、鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積は約773坪(2552㎡)。設計、監理は石本建築事務所(東京オフィス・東京都千代田区)、施工は宮坂建設工業(本社・帯広市)。竣工は2024年2月。この付近には大きな建物がないため、新園舎新築工事は人目を引いている。

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