ワンダーストレージ、札幌初の重介護・医療特化型サービス付き高齢者向け住宅開設

社会・文化

 高齢者福祉事業や障がい者福祉事業、不動産事業、飲食事業などを展開しているワンダーストレージホールディングス(本社・札幌市白石区)は、札幌市内で初となる重介護・医療特化型サービス付き高齢者向け住宅「ルグランとうるおいの家 山鼻」(同市中央区南25条西9丁目1-10)を開設した。介護度の高い人や医療度の高い人の専用住宅で、月額8万8000円から入居できるのも特徴。
(写真は、「ルグランとうるおいの家 山鼻」の外観と居室)

 同社は、札幌市内などで約30棟、約1000室の高齢者向け住宅を運営している。介護の住宅である「うるおいの家」と看護師が運営する「ナーシングホームルグラン」があるが、今回、一つの建物に二つの機能を備えたのが、「ルグランとうるおいの家山鼻」。24時間365日、看護師と介護士が常駐することによって、これまで高齢者向け住宅では入居が難しかった医療度の高い人や、介護度が重くなってきた人も住むことができる住宅となっている。

 入居対象者は、進行性の神経難病や末期がんの人、インシュリン補助が必要な人、気管カニューレを挿入している人、毎日喀痰吸引が必要な人、胃ろうの管理が必要な人など。敷地面積は264・82坪、壁式鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積は463・91坪。部屋は44室で食堂、一般浴槽、機械浴槽などを備えている。部屋は18・27㎡(11帖)、家賃3万6000円のほか管理費、食費、水光熱費合計で月額8万8000円から。敷金は家賃1ヵ月分。2人用の部屋も2室ある。

 ワンダーストレージホールディングスの佐藤肇祐代表取締役グループCEO(41)は、「会社設立以来、福祉と医療の事業をゼロから手掛けてきたが、高齢者向け住宅や緩和ケア、配食事業、障がい者就労支援などで一定程度の事業モデルが整ってきた。今回の重介護・医療特化型サービス付き高齢者向け住宅は、10年間の集大成として社会のニーズに沿うように開設した」と話している。運営は、ほぼ同社グループ内で完結できるのも特徴となっている。

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