十勝ワインの熟成樽を使ったサウナ、「十勝まきばの家」に国内初登場

社会・文化

 牛舎や堆肥庫、倉庫など農業用施設の建設会社、大地(本店・帯広市)が運営している観光施設「十勝まきばの家」(中川郡池田町清見144番地)に、池田町産ワイン製造用に使った樽をそのまま活用した「ワイン樽サウナ」が登場した。27年間にわたってワインを熟成してきた樽を、サウナに再利用するのは国内でも初めて。「ワイン樽サウナ」が森の中に浮かぶ様子は、おとぎの国のような雰囲気を醸し出している。(写真は、森の中に設置された3基の「ワイン樽サウナ」)
(写真は、ワイン樽を使用した水風呂)

「十勝まきばの家」は、十勝平野を一望できる丘の上を利用した観光施設。1975年に池田町が整備したもので、一棟貸しのコテージやレストラン、オープンテラスなどを備えている。大地は、運営を継承し、これまでもユニークな試みを導入、利用客を飽きさせない魅力的なコンテンツを揃えてきた。

 今年に入ってからは、5月に「コテージで焚火」プランを用意、コテージ宿泊客がコテージに付属するスペースで100分間の焚火を楽しむことができるようにした。それに続く取り組みとして「ワイン樽サウナ」を設置した。

 この樽は、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が1988年3月から利用を始めた容量8000lの樽のうちの3基。同研究所では、88年から清見や清舞、山幸などの池田町産ブドウの熟成樽として2015年8月頃まで27年間利用してきた。樽は、スラヴォニア産オーク材を使ったイタリア製とアリエ産オーク材を使ったフランス製。定員は1基3人で利用の際には水着が必要。

 樽の入り口を開けると着替えコーナーがあり、中の扉を開けるとフィンランド式ストーブのサウナ室になっている。サウナ室には窓が付いており、外の景色を楽しむことができる。水風呂も用意されているが、こちらもワイン樽を使用している。

(サウナ室には窓が付いており、外の景色を見ることができる=写真)

 利用は7月27日からで、日帰りロッジとコテージ宿泊の利用者限定。日帰りロッジの利用プランは1基利用込みで6600円(税込み)から、コテージ宿泊者は80分コース1基3850円(同)、120分コース1基5500円。大地では、9月末に自社ワイナリー「清見ワイン村」もオープンさせる予定で、魅力度を高める取り組みを継続的に行っていく。

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