札幌市電が走る南1条通の西4丁目から西6丁目までの電線地中化工事が近づいてきた。同区間の道路拡幅事業に基づき札幌市は同区間の南北に建つビル前の民有地買収を進めてきたが、西4丁目の民有地買収がもう一息の段階に来ているからだ。西4丁目の民有地買収完了後に電線地中化工事を始め、その後、市電の架線柱移設などを経て道路拡幅と歩道拡幅を行い西5丁目、西6丁目へ順次工事を展開していく計画。(写真は、電線地中化工事が近づいてきた南1条通の西4丁目)

 今から84年前の昭和11年、市は南1条通の道路幅を20mから25mにする都市計画決定をしている。この決定に基づいて昭和11年以降に建てられた南1条通の現在のビルなどは道路幅員25mになるようにセットバックして建てられている。

 建物はセットバックされているものの道路拡幅工事はなかなか進まなかったが、市は平成26年度から南1条通の西4丁目~西6丁目までの区間で電線地中化と道路拡幅事業に着手した。実際の工事を進めるために同区間の南北に建つビルの前の幅員2・5mの民有地買収を開始。現在までに同区間の民有地買収は3分の2まで終えている。工事の起点となる西4丁目は、南側の民有地買収が既に完了しており、現在は北側の一部民有地を残すだけになっている。

 西4丁目の現在の道路幅員は20mだが、市電ループ化に伴う軌道複線化で片側車道は4・3mから3・5mと狭くなっており、冬場の積雪時には車の通行に支障が出かねない状況。買収が完了すれば電線を地中化するとともに道路幅員を25mとし片側車道を5mに、歩道を2・5mから3・5mにそれぞれ拡幅する工事を実施する。

 工事は電線地中化から始める。歩道の下に電線共同溝を整備して電線類を地中化、歩道上の電柱を撤去。その後、市電の架線柱を移設して道路拡幅、歩道拡幅の工事を行う。西4丁目の工事着手から完成までに3~4年はかかりそう。
 札幌駅前通と南1条通の交差点は、札幌の中心的な交差点で札幌の顔と言っても良い四つ角。交差点から西に延びる南1条通の電線地中化と道路拡幅が進めば、景観も大きく改善されることになる。


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