通所介護事業や居宅介護支援事業を展開している3eee(旧社名ヒューマンリンク、本社・札幌市中央区)は、日本航空、早稲田エルダリーヘルス事業団、近畿日本ツーリスト首都圏の3者とともにデイサービスの利用者を対象にした「介護予防ツアー」を実施した。デイサービス利用者とその家族44人のほかスタッフを含む総勢65人が参加した。(写真は、「介護予防ツアー」で訪れた京都府宮津市の天橋立)
(写真は、JAL、早稲田エルダリーヘルス事業団、近畿日本ツーリスト首都圏が昨年実施した介護予防ツアーの様子=いずれも3eee提供)
介護予防ツアーは、JALと早稲田エルダーヘルス事業団が企画しているもので、介護を必要とする高齢者向けの旅行を20年以上にわたって手掛けてきた近畿日本ツーリスト首都圏の知見を生かしたルートが設定されている。デイサービスのスタッフや看護師が同行添乗し、参加者の体温、血圧、脈拍などバイタル管理をしながら安心して旅行が楽しめるようになっている。
今回の介護予防ツアーは3eeeの通所介護事業所を利用している高齢者とその家族44人のほかスタッフ13人、JAL5人、近畿日本ツーリスト3人の合計65人が参加。11月25日から27日までの2泊3日で神戸市の「ダイヤモンド有馬温泉ソサイエティ本館」を訪れ、天橋立などを観光した。
ツアーでは利用者の運動機能やペースに合わせた観光ルートを設定したほか、早稲田大学スポーツ科学学術院の荒木邦子非常勤講師によるエクササイズを実施するなどした。ツアーの参加費は1人9万8000円。
3eeeでは、今回の介護予防ツアーについて、「旅行という非日常を用意して日ごろの訓練の成果を楽しみながら確認していただき、旅行が終わった後も参加者が日々の生活で目標を持ち続け社会と繋がるきっかけになってほしいという願いを込めた」と話している。3eeeでは、JALなど3者と介護予防ツアーを持続可能な企画にしたい考え。