コープさっぽろ(本部・札幌市西区)、NPO法人ソーシャルビジネス推進センター(札幌市北区)、北翔大学生涯スポーツ学部(江別市)は6日、「まる元」全道サミットを札幌市中央区のポールスター札幌で開催した。「まる元」は、高齢者向けのコミュニケーション型運動教室のプログラムで、導入自治体や道庁などから約100人が参加した。IMG_8579 (2)(写真は、ポールスター札幌で行われた「まる元」全道サミット)

「まる元」は、高齢者の生活をサポートする「地域まるごと元気アッププログラム」のことで、コープさっぽろ、NPO法人ソーシャルビジネス推進センター、北翔大学生涯スポーツ学部が考案した介護予防、認知症予防に繋がる頭と身体の運動プログラム。

 各自治体は、1教室25人程度が運動できるスペースを提供することなどを含めて参加者1人に付き月2000円を拠出、参加者自身は1人月1000円で受講できる。毎週1時間、年間48週行い、指導するのは北翔大を卒業してコープさっぽろに在籍する健康運動指導士の資格を持つ専門職員。3者は2008年から道内自治体に導入を働きかけ、現在は21市町村、69クラス、約1300人の高齢者が参加している。
 
 この日、ポールスター札幌に集まったのは「まる元」を実施している21市町村のうち17市町村の保健福祉課長や実務担当者を含め、道庁、コープさっぽろ関係者ら100人。担当課長12人が参加したラウンドテーブルでは「介護予防事業の中で『まる元』をどう生かすか」をテーマに話し合った。

 また、実務担当者のラウンドテーブルでは、16市町村の実務担当者が「『まる元』を導入した現場の悩み、課題、工夫」をテーマに議論。共通課題として浮かび上がったのは送迎体制をどう組むか、少ないスタッフをどう工面するか、教室の定員に限りがあるためどう卒業に導くかの3点だった。

 今回の「まる元」全道サミットを企画したNPO法人ソーシャルビジネス推進センターの相内俊一理事長は、「『まる元』は体力向上だけではなく、笑いや人との交流で心と身体の元気を生み出す場。それぞれの地域で一番効果のある方法を工夫して導入してもらいたい」と話していた。なお、第2回サミットは導入自治体で実施する方向。


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