草野馨キタコー元会長が処女作『人生は冒険旅行のようなもの‼』 出版記念パーティー開催

社会・文化

 自身の不遇な生い立ちを赤裸々に描き、バブル時に起きた法人税違反の真相も包み隠さず明らかにした自伝『人生は冒険旅行のようなもの‼』(幻冬舎刊)を上梓したキタコー(本社・札幌市中央区)元会長でダイナスティリゾート社長の草野馨氏(74)。その出版を祝う記念パーティーが26日、札幌市北区のアパホテル〈TKP札幌駅北口〉エクセレントで開催された。IMG_2182(写真は、発起人代表の佐藤良雄氏=右と草野馨氏)

 主催したのは出版記念パーティー実行委員会で、発起人代表は40年来の親交があるキャリアバンク社長の佐藤良雄氏。元札幌市議の宮本吉人氏や元同道議の段坂繁美氏、ホーム企画センター会長の青木雅典氏など草野氏と縁のある関係者約60人が出席した。

 発起人挨拶で佐藤氏は、「草野さんは私の兄貴分と言ってよいくらい。私が大学を卒業して行政書士や労務管理業を始めた時、草野さんは同じ業種の先輩でもあった。ちょくちょく訪ねていったが、なかなか時間を取ってくれなかったことを思い出す。常に草野さんは私のロールモデルで草野さんのような経営者になりたいと思っていた。その後、草野さんは不動産・建築業で大成功した。初の著書を読んで、今まで知らなかった草野さんのいろんな思いが書き留められていて新しい発見があった。2刊目、3刊目も期待したい」と話した。その後、元北広島市議の中田富美男氏の乾杯で懇談に入った。

 草野氏は、出版の動機についてこう語った。
「いろんな思いがあって書き始めたが、一番の動機は昨年夏に相模原市で起きた障害者施設での殺傷事件。平和な日本でこんな事件が起きていいのかと強く思った。コンピューター社会で生活は豊かになったが逆に心は貧しくなったのではないか。私もいろんな経験をして何とか生き延びてきたが、養母から教わった“こころの教育”が大きな力になった。このことを世に知らしめることで何か役に立つのではないかと思った」

 草野氏にとっては初の出版になるが、10年前からパーキンソン病を患っている身で1年余りかけて出版にこぎつけた。本業の不動産業は子息の浩平氏(39)に社長を禅譲し、自身はゴルフ場とスキー場経営のダイナスティリゾート社長として采配を振るう。「目標をもって何かを成し遂げなければならないという思いが病気を乗り越えている」と話している。
 A5変形判、229ページ。発行元幻冬舎メディアコンサルティング、発売元幻冬舎、紀伊国屋書店など全国主要書店4200店販売中、価格は1300円(税別)。
※2017年2月28日記事一部訂正

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