北海道、札幌の秋の味覚が勢揃いする名物イベント、「さっぽろオータムフェスト2016」(実行委員会主催)が9日から札幌市中央区の大通公園を主会場として始まった。今年で9回目となるフェストは、10月1日までの23日間、会期を4期に分けて店舗を入れ替え、来場者により多くの北海道の味覚を味わえるようにしている。8月後半の相次ぐ台風被害で南富良野町のエゾカツカレーや清水町は出展を中止、実行委の星野尚夫委員長は、「売上げの一部を被災地に寄付したい」と話した。(写真は、開会式で挨拶する星野尚夫実行委員長)
(写真は、開会式後に歓談する星野氏と町田隆敏副市長=右。後列は鈴木健雄市議会議長=左と恩村一郎副議長)
9日午前10時から雨が降る中、大通6丁目の野外ステージで関係者が集まり約100人が集まり開会式が行われた。
実行委の星野委員長(札幌振興公社社長、札幌観光協会会長)は、「昨年は220万3000人が来場、秋の札幌の一大イベントとして定着しつつある。大通公園のそれぞれの会場は異なったテーマで魅力あるラインナップで構成されている。市民には何度でも来場いただき北海道のご当地グルメや道産ワイン、日本酒など食べ呑み比べを味わってほしい。また、道民、観光客の皆さんには秋の北海道、札幌の味覚を楽しんでいただくこととオータムフェストを通じて国内外に北海道、札幌の魅力を発信していただきたい」と挨拶した。
台風による大雨の被害が甚大なことについて星野会長は、「今回、オータムフェストに急遽出展を見合わせた自治体もある。実行委では出展者の協力をいただき売り上げの一部を復興支援に寄付にしたい」と話した。
続いて来賓を代表して札幌市議会の鈴木健雄議長が祝辞を述べ、秋元克広市長に代わって出席した町田隆敏副市長が開祭宣言、ワインを掲げてスタートを祝った。
フェストは、大通公園の1、4~8、10、11丁目の計8会場と創成川公園狸二条広場(中央区南3東1)の特別会場で午前10時から午後8時半まで開かれる。また、市内の各地の飲食店やホテルと連携しながら札幌全体でオータムフェストを盛り上げることにしている。