「さっぽろ地域生活支援センター」移転新築 触法障害者・高齢者累犯防止の地域定着支援も

社会・文化

 社会福祉法人北海道社会福祉事業団(本部・札幌市中央区)は、札幌市東区北22条東6丁目に「さっぽろ地域生活支援センター」を開設した。近隣にあった同センターを移転新築したもので多機能事業、ホームヘルプ事業、特定支援相談に加えて触法障害者の地域定着を支援する相談事業も行う。札幌センター1(写真は、4月5日に行われた開所式=道社会福祉事業団提供)

 道社会福祉事業団は、2010年10月から障害者が地域で安心して暮らしていけるように「さっぽろ地域生活支援センター」を同市東区北18条東7丁目に開設。グループホームの運営や日中活動の場として生活介護などの事業を行ってきた。
 この施設は、賃貸で運用しているほか多機能型事業も行っていたため手狭で定員を20人以上に増やせない制約があった。このため近隣に土地を確保して移転新築、地域における障害者福祉サービスの充実を図ることにした。
 完成した新施設は、2階建て延べ床面積約900㎡。従来からの事業を充実できるほか4月から道の委託を受けて始めた触法障害者や高齢者の再犯防止に向けた地域定着支援事業の拠点としても活用する。
 
 同事業団の吉田洋一理事長(元道教育長)は、「さっぽろ地域生活支援センターの事業が地域に根差し、充実してきたのは利用者やその家族、地域の方々のご理解とご支援の賜物と感謝している。今後も信頼と期待に応えられるように職員一同一層心を引き締め努力したい」と話している。
 なお、同事業団は伊達市、中標津町、釧路町でも障害者の生活支援センターを開設している。

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