網走市の水谷洋一市長が、ふるさと納税道内トップを目指すと宣言した。現在の道内一は十勝管内上士幌町だが、オホーツク網走の海産物、農産物の返礼品を充実させ2016年度にはトップの座を奪取したい考え。(写真は、水谷洋一市長)
網走市のふるさと納税は、2008年度から14年度まで年間49件~76件で推移、納税金額で一番多かった2011年度でも2億6800万円だった。
水谷市長は昨年7月から、ふるさと納税の返礼品にオホーツク網走の特産品をラインナップすることを決め、告知したところ納税件数と額が急激に増加。「昨年7月からの約半年間だけでも約5億8000万円の納税があった。1年間で10億円を超えるのは確実」(水谷市長)。
13年度、14年度と道内トップの座を確保したのは上士幌町で「十勝ハーブ牛」などの返礼品が大人気。15年度も1月末現在で約14億8000万円で今年度もトップを維持するのは確実と見られている。
水谷市長は、「幹部会では『必ず1位を取ろう』とハッパをかけている。そのためには通年に亘って切れ目なくシジミ、カニ、ホタテ、イクラ、長芋、網走牛など海産物、農畜産物をラインナップしていくことが肝」と言う。
市内の小さな商店であっても様々な取り組みをして美味しい商品を生産していればラインナップに加えていくという。
網走市のふるさと納税の使い道には子どもたちの教育支援やスポーツ環境整備、特別支援教育などが選べるようになっている。16年度に全道ナンバーワン奪取となるかどうか、上士幌町とのバトルが見ものになりそうだ。