ツルハ(本社・札幌市東区)は、北海道大学大学院保健科学研究院、岩見沢市、はまなすインフォメーションと共同で1月25日から「ツルハ岩見沢大和店」(同市大和1条8丁目)で「お手軽健康チェック」を始めた。岩見沢市民が対象で400人限定。通常なら3000円する自己採血検査なども無料になる。(写真は、ツルハ岩見沢大和店に設けられたお手軽健康チェックのコーナー)
この取り組みは、岩見沢市や北大が約6年前から進めているICTを活用した健康コミュニティプロジェクトの一環。市内に整備されている自前の光ファイバー網などを利用して市民が自身の健康状態を長期にわたって把握、自己管理に結び付け健康を維持する動機づけにするとともに、将来的には医療費の削減などに結び付けようというのが狙い。
ツルハは、このプロジェクトに当初から参画、同市北村地区では住民を対象にした健康チェックを実施、ミニ講座を開いて健康意識を高める実証実験も行ってきた。
今回の「お手軽健康チェック」は、ツルハの「岩見沢大和店」の店内に体組成測定機や骨密度測定機、重心動揺計、活動量計のほか血圧計、握力計などを設置、専用カウンターを設けて薬剤師が相談に乗る。自己採血は通常3000円程度の検査料が必要だが、脂質異常や生活習慣に関わる13項目を無料でチェックできる。
対象は20歳以上の市民で測定データはチェックを受けた市民に提供、個人情報を取り除いたうえではまなすインフォメーションが集計して岩見沢市や北大が分析、市の健康政策の立案などに反映させる。
ツルハでは、このプロジェクトを通じて「地域住民の健康を守るのは薬剤師の重要な仕事」(吉町昌子ツルハ薬事教育部長)という意識を地域住民にもってもらい、将来的には気軽に健康相談ができるステーション機能を構築していく考え。
実施期間は1月25日から3月25日まで。電話予約は行わず店頭で午前10時から午後5時まで受け付けている。