北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、2008年に北海道と締結した包括連携協定の一環として、「子ども」、「障がい児者」に重点を置いてスポーツの発展と地域のスポーツ推進を図るため15年度から開始している「スポーツ応援事業」の助成先を決定した。(写真は、27日の授与式で相馬秋夫・北海道障がい者スポーツ協会会長から助成先決定通知書を受け取る障がい者団体の関係者)
「子ども」を対象にした助成先は、公益財団法人北海道体育協会を通じて小学生を対象に道内12市町で実施されるスポーツ体験教室(チャレンジクラブ地域版)に対して総額100万円の支援を行う。
具体的には、石狩市体育協会のテニスなど4種目の体験教室や稚内市体育協会の体力テスト、バスケットボール、柔道、サッカーなどの体験教室が対象。当麻町、美瑛町、美幌町、留萌市の4市町の体験教室では、ホクレン陸上部が走り方をレッスンする教室もある。
「障がい児者」を対象にした助成先は、公益財団法人北海道障がい者スポーツ協会を通じて一般公募した中から(今回は21団体が応募)障がい児者のスポーツ活動に取り組む道内9団体に総額100万円を支援する。
27日には、道庁別館で北洋銀行の小澤正明統括審議役ュ元札幌市副市長)や道の保健福祉部福祉局関係者などが出席して道障がい者スポーツ協会の相馬秋夫会長(元道教育長)から助成先団体の関係者に助成先決定通知書が授与された。
相馬会長は、「道内の多くの障がい者スポーツ団体は財政基盤が盤石ではないので、この助成事業の果たす役割は大きく、障がい者が主体的にスポーツに参加する機会の充実や環境整備の原資になる」と述べ、「助成事業を通じて一人でも多くの障がい者の方々がスポーツに親しみ健康で心豊かなライフスタイルを築かれることを願っている」と語った。
16年度助成先は次の通り。
◇とうべつチャレンジドクラブ…障がい者スポーツ全般
◇北海道障害者フライングディスク連盟…障害者のフリスビー大会などを開催
◇アダスポ実行委員会…北海道教育大岩見沢校が中心になって行っている障がい者スポーツの体験コース
◇スペシャルオリンピクス日本・北海道…知的障がい者にスポーツの感動を伝える
◇ウィルチェアーラクビー北海道ビッグディッパーズ…03年6月設立で日本選手権1位の実績。昨年2位で今年はレベンジ戦
◇MirrisoスポーツSafilva…北海道で唯一の電動車椅子サッカーチーム。中学生から40代までが一つになって北海道から全国大会出場を目指す
◇札幌NFC…知的障がい者のサッカーや陸上競技、ソフトボールなど
◇あばしりスポーツクラブ…フットサル、バルシューレ
◇十勝ユニバーサル水泳クラブ…水泳