道新の発行部数70万部割れに

マスコミ

 北海道新聞社(本社・札幌市中央区)の2026年3月の紙媒体「北海道新聞」の発行部数が70万部を割り込み、69万部台になった。2024年1月に80万部を割り込んでから、2年強で10万部以上も減少した。(写真は、北海道新聞社本社)

 道新は、2000年代に朝刊120万部、夕刊80万部の朝刊・夕刊セットで200万部体制を目指していた。しかし、メディアの多様化やSNSの普及で新聞購読層が減少、部数は減少傾向をたどり、2023年9月には、1942年の道新創刊当初から発行してきた夕刊の発行を終了した。朝刊のみの体制になってから約半年後の2024年1月には、発行部数80万部割れとなった。さらに2年強での70万部割れによって、「一昔前の県紙レベルになった」(道新役員)。一方で、デジタル部門は好調で、有料会員は「道新デジタル」が約4400件、「道新スポーツ」が約3000件、計約7400件になった。「道新デジタル」は2025年12月で4000件だったが、2ヵ月で300件超の増加となり、「順調に増加している」(同)。

 道新の堀井友二社長は、2026年2月の経営会議で、部数減にこう言及したという。「紙面は毎日、ニュースが盛りだくさんで、おもしろい原稿もたくさんあり、しかも道新でしか読めないというオリジナリティも非常に高い。本当に良い紙面をつくってくれている。この素晴らしさを、読んでいない人にも伝えて、もう一度取ってもらう、また新しく読者になってもらうとい地道な作業を続けていかなければならない」。2026年3月最終週にスタートする春の新紙面で、部数減に底を打てるかどうかが試されている。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER