北方ジャーナル2026年1月号発売! 今月のトップは、独自スクープ「フットサル場『蹴』が盗まれた現場」

マスコミ

「北方ジャーナル」2026年1月号が、きょうから店頭に並んだ。トップは、本誌独占スクープ「フットサル場『蹴』が盗まれた現場」。2025年4月号以降で報じた札幌市東区にある「フットサルスタジアム蹴」の乗っ取り騒動の真相の一端が見えてきた。(画像は、「北方ジャーナル」1月号の表紙)

 いまから1年と3ヵ月前の2024年9月、ここを運営する株式会社セブンスギアの業務を取り仕切っていた常務取締役が突如解任され、代表取締役が交代する出来事があった。これまで本誌では、この元常務が刑事告訴をはじめ地位の回復を求めて民事提訴に踏み切った件をはじめ、蹴と関連施設で働いていた正社員やアルバイトの大半が説明がないまま出勤停止となったことなどを春から報じてきたが、このほど記者はこの乗っ取り騒動の核心に迫る、決定的とも言える動画を入手した──。

 裁判所に違法と認められた不当捜査をめぐり、同捜査の被害者が起こした国家賠償請求裁判が審理を終えた。当時の捜査員らは、被害が否定された傷害事件の捜査を強行。武装して被害者の自宅に踏み込み、同居人を「緊急逮捕」していた。だが部屋の主は突入行為に同意しておらず、警察自身も強制捜査の令状を裁判所に請求していなかった。不本意かつ不条理な被害を蒙った当事者は、改めて訴える。「これを許すと、また同じ被害が再発してしまう」──。

 今回の「核のゴミ」レポートでは、この問題を80年代以降追いかけているルポライター・滝川康治が、あらためて放射性廃棄物施設問題をめぐる歴史を辿った。北海道電力泊原発の再稼働をめぐり、鈴木直道知事が12月中に容認・同意する流れになっているが、これは核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の元になる使用済み核燃料をさらに増やし続けることを意味する。最終処分地の選定に向けたNUMO(原子力発電環境整備機構)の事前調査をめぐり、「現時点では反対」とくり返してきた知事は、果たしてどこまで“核のゴミ”の発生源まで遡って問題点を考えているのか──そう疑問の目を向ける道民は少なくない。そこで今回から、1960年代に始まる本道での原子力関連施設の立地問題について、その歴史をたどりたい。第1回は、80年代に動燃の「貯蔵センター計画」で揺れた、いわゆる「幌延問題」を中心にふり返る。

 このほか、需給逼迫続く札幌ホテル事情を探った住宅不動産情報、札幌心臓血管クリニックの新院長に就任した循環器内科の八戸大輔医師へのインタビュー、オホーツクの浜を血で染めた機雷爆発事故を追った「戦争遺産をめぐる旅」などもオススメ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル1月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※1月号主要コンテンツ
【報道】
■フットサル場『蹴』が盗まれた現場──「全部捨てましょう」監視カメラが捉えた元取締役排除の一部始終
■道警・問われる強制捜査の要件③──「突入後に考えようと…」「緊急逮捕」の実態、警官が証言
■札幌で野次排除ドキュメンタリー映画上映会開催 関心寄せた市民50人 「権力は真顔で人権を侵す」
■“核のゴミ”レポート(48)──放射性廃棄物施設問題をめぐる歴史(上) 無責任な動燃に翻弄された北海道

【ニュース】
■釧路赤十字病院看護師遺族の裁判、和解ならず 来春以降の協議で終結か
■北海道観光の課題解決を目指してJALがオーベルジュ事業に参入
■ヤマダの最新型ストアに対抗したケーズデンキ「負けられない戦い」

【シリーズ・住宅不動産情報】(36)──需給逼迫続く札幌ホテル事情
■強まる「空き地=ホテル」の一択 建設計画に染まるススキノ地区

【新春インタビュー】──鈴木 直道北海道知事に訊く
■希望の種火を大きく育てて北海道を新たなステージに

【新春インタビュー】──秋元 克広札幌市長に訊く
■丘珠空港滑走路延伸にメド 将来に欠かせない新MICE施設

【インタビュー】北海道観光機構の唐神昌子 新会長に訊く
■宿泊税を基金化で災害対応に 成長のカギは観光人材の育成

【医療】──札幌心臓血管クリニックの新院長 循環器内科の八戸大輔医師に訊く
■ボトムアップでつくる新体制 劇的に進化した「弁膜症治療」

【文化】──第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭
■短編グランプリ『God is Shy』は観客賞とダブル受賞

【生き方】──草莽の僧侶・小西丞西さんの小冊子『おゝ他力よ!! 他力!』シリーズ
■人生の出発点と終の棲家から仏教の尊い“み教え”を広める

【連載】──北の大地を拓く新・農業人【8】
■付加価値にこだわり抜く石狩管内当別町の小さな牧場「ジャージーの箱庭」

【出版】──朱鞠内の強制労働問題と遺骨返還に取り組む深川市の僧侶
■「東アジアの未来に和解と平和の種を蒔き続けたい」

【漫画】──回顧2025
世の中ドンドン変わっていく‼︎(作:石川寿彦)

【社会】──ひきこもり当事者が自分自身を振り返る講演会
■「安心できる場所」での時間がやがて動き出すエネルギーに

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(124)──道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の取り組み【後篇】
●戦争遺産をめぐる旅(120)──下湧別村のポント浜で起きた悪夢のような機雷大爆発事故

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