北方ジャーナル12月号発売! 今月のトップは、独自スクープ第3弾「倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う 騒動に火をつけた参院選候補」

マスコミ

「北方ジャーナル」2025年12月号が、今日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌独占スクープ第3弾「倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う 騒動に火をつけた参院選候補」だ。テレビなどのマスコミが、大きく取り上げた倶知安町巽地区の違法開発事件の続報をお届けする。倶知安町巽地区の違法開発事件を紐解くにあたり、欠かせない人物が先の参院選で「北海道を外国資本から守る」と声高に訴えた参政党の候補、田中義人氏(53)だ。選挙前に巽地区の問題をいち早くSNSで告発し、これにテレビなどが呼応して大きな騒動になったことはまだ記憶に新しい。だが田中氏が主犯格扱いした中国系の企業は自身の取引相手で、そこから同氏は大きな利益を上げていた──。(画像は、北方ジャーナル12月号の表紙)

 新人看護師が職場のハラスメント被害を訴えて命を絶った事件で、両親が本人の勤務先だった釧路赤十字病院を訴えた裁判が、年内にも和解終結する見込みだ。労働災害の不支給決定を機に始まった遺族の闘いは、10年あまりを経てひとつの節目を迎えることになる。賠償命令という成果こそ得られないものの、投じた一石は小さからず、医療現場の過重労働やハラスメントの再発防止を訴える声は、今後もなお絶えることはない。

 本誌独占の道警不祥事追及シリーズ。3カ月ごとに速報値を伝えている地元警察の不祥事、直近の処分などの記録が開示された。本年7月からの“第3四半期”に作成された公文書を紐解くと、警察庁が定める「指針」に沿わない処分で報道発表を免がれたとみられる事案があったことがわかる。先立つ“第2四半期”の公文書開示では、道警が記者の開示請求に誤った対応をしていたことが判明、開示のやり直しが決まる椿事があった。その顛末を含め、最新の情報をお伝えしたい。

“核のゴミ”最終処分地の選定に向けた「概要調査」への移行などを争点にした、後志管内の寿都町長選挙が10月28日に行なわれ、調査に賛成する現職の片岡春雄氏(76)が1087票を獲得して7選を果たした。調査に反対する新人で元町議の大串伸吾氏(42)は600票ちょうどと健闘したが及ばなかった(投票総数1709票〔うち無効22票〕、投票率78・47%)。選挙戦は、これまでの実績を踏まえ岩盤支持層をまとめた片岡陣営と、正式出馬表明が投票日の1ヵ月半前と出遅れ盛り上がりを欠いた大串陣営──その力量には落差があった。今後の焦点は「住民投票条例」に基づく直接投票の行方や鈴木直道知事の判断などに移る。この選挙で持ち越された課題を探った。

 後志管内泊村在住で反原発活動に取り組む瀬尾英幸さん(83)が、イスラエルとの戦争で6万7千人以上の人が殺されたというパレスチナ自治区ガザの支援につなげようと、この春「平和のための日本民衆外交団」を組織し、8月までに75ヵ国の駐日外国公館を訪問。この内10ヵ国の大使らと面談し、ガザ支援への協力を訴えてきた。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意後の10月10日以降もイスラエルの攻撃は実質的に続いており、平和への道は不透明だ。この11月にも上京する予定の瀬尾さんは、「日本には約150カ国の大使館や領事館がある。その全てを訪問し平和を呼び掛けていきたい」と話している。

 このほか札商の新会頭に就任した安田光春・北洋銀行会長の手腕を探った人物レポート、管内の最新情勢を探った恒例のオホーツク特集、新千歳空港の知られざる軌跡を探った「千歳市空港開港100年」などもオススメ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル12月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※12月号主要コンテンツ
【報道】
■倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う(3)──騒動に火をつけた参院選候補 自身の顧客を主犯格扱い
■医療現場で散った命(18)──看護師遺族 和解へ パワハラ死追及に一区切り 再発防止願い続けた10余年
■道警不祥事から考える(81)──警官わいせつに「減給」 “第3四半期”速報 今夏には誤開示で記者に謝罪
■“核のゴミ”レポートPART47──「現職7選」に終わった寿都町長選の結果と今後の「概要調査」の行方
■遠軽町の住民団体代表が余市町で「地学上のリスクを考慮しない再エネ開発の危険性」を講演

【ニュース】
■恵庭牧場“奴隷労働”あかるみに 障碍者らの損賠請求裁判が佳境
■現職自衛官のパワハラ告発訴訟で原告側が“海苔弁当”証拠提出へ
■「幌延町の風力発電」で多発する天然記念物のバードストライク
■依存症当事者・家族の会を支援 キャラクターも好評「稲葉珈琲」

【経済】──札商の新会頭に就任した安田光春・北洋銀行会長の手腕
■石屋製菓への出向で磨かれた胆力 組織力強化に現場主義どう生かす

【国際】──パレスチナ・ガザ支援で民間の外交団が大使館めぐり
■「ガザの人々の命を救って」と75カ国の駐日外国公館を訪問

【シリーズ・住宅不動産情報】(35)──創立50周年の北海道セキスイハイム
■親会社の積水化学工業と連携し新商品「ELVIA北海道モデル」で高価格帯市場を開拓へ

【オホーツク特集】──走り出した新たな時代
■水谷洋一網走市長に訊く「花開いたスポーツと観光の融合 新庁舎を交流と活性化の拠点に」
■辻直孝北見市長に訊く「健全で信頼される市政の復活を 地域資源カーリングで交流拡大」
■山﨑彰則紋別市長に訊く「市民らの声を行政に反映させ新たな紋別市総合計画で市を再起動」

【観光】──特集 オホーツク観光 2025
■魅惑する白い大地。この冬のオススメポイントとイベントを一挙紹介

【追悼特集】──キャリアバンク社長 故・佐藤良雄社長を悼む
■大谷喜一社長に訊く「友人のため汗と涙を流す人情家 3人で苦難乗り越え互いに成長」
■対馬徳昭代表に訊く「道内の人材派遣業を開拓したトップセールスの力量に感服」
■本人再録インタビュー「雑誌に言うと凄まれたら私は北方ジャーナルを紹介する」

【連載】──北の大地を拓く新・農業人【7】
■有機農業の基盤が出来た安平町に新規就農したふたつの農場の軌跡

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(123)──道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の取り組み
●戦争遺産をめぐる旅(119)──戦争に翻弄された「開港百年」 新千歳空港の知られざる軌跡

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER