ビデオリサーチによる道内ラジオ聴取率が28年ぶりにSTVラジオを抜きトップになったHBCラジオは、4月から元HBCアナウンサーでフリーキャスターの佐藤のりゆき氏をパーソナリティーに据えた6時間生放送の番組を始める。佐藤氏は19年ぶりに出身局で痛快な“のりゆき節”を披露する。(写真は、新番組の発表をする佐藤のりゆき氏と渡辺陽子氏。15日午後HBCロビー)
新番組は、土曜日の午前7時から始まり、日ハム中継がある場合は午後1時まで、野球がない時は午後5時までの生放送。佐藤氏の相手を務めるのは3月末でフリーになるHBCの渡辺陽子アナ。渡辺アナは今年44歳。佐藤氏がフリーになったのも44歳というから、フリーの赤ちゃんと成人コンビの掛け合いも魅力になりそう。
基本のコンテンツはその週に起きた事件や事故など政治、経済、社会の出来事を掘り下げて分かり易く伝えること。専門家を招いた対談やかつて佐藤氏が局アナ時代に一世を風靡したパンツを脱いだ健康法で一緒だった五輪橋産婦人科病院の丸山淳士医師が参加する『90歳代を目指そう』をテーマにしたコーナー、ランチ時にはシェフやオーナーと食について語り合うコーナーなど「北海道で豊かに面白く生活していくためのヒントを生み出していきたい」と佐藤氏は語る。
佐藤氏は、昨年10月に道民の自立を促すための組織「北海道独立研究会」を大学教授、経済人などと立ち上げており、今回の新番組でも自立は大きなテーマになりそうだ。
ところで、この番組の放送時間帯には、お化けラジオ番組とされるSTVラジオの日高晤郎ショーがある。会見で「日高晤郎を意識するか」と問われた佐藤氏は、「日高さんは芸人でトークは話芸とも言えるもの。私は、話芸ではなく話術なのでライバルと思っていない。新番組では全く意識していません。道民が楽しめる番組を作ることしか頭にはないですね」と答えていた。
もっとも、「28年ぶりの聴取率トップになったHBCラジオだが、半年後にSTVラジオが首位奪還すれば私の責任になってしまう」とプレッシャーも感じている様子だった。