佐藤のりゆきさんがNHKに初登場、8月31日北スペシャルでメーンキャスター役「これを機会にキャスターの第3ステージに」

マスコミ

 のりゆき節がNHKに登場――フリーキャスターの佐藤のりゆき氏が、8月31日にNHK総合テレビのキャスターとして復活することになった。同日の午後8時から放送される北スペシャル「クイズ防災力向上委員会」(仮タイトル)のキャスターとして出演するもので、1回限りだがNHK出演は佐藤氏にとっては40年間のテレビ生活で初めてのこと。佐藤氏は、この番組を「第三ステージのスタート台」と位置付けており、新たなレギュラー番組の出演に意欲を見せた。(写真は出版した対談集を手に会見する佐藤のりゆき氏)
 
 佐藤氏は、3月30日に17年間務めたuhbの「トークDE北海道」のキャスターを辞め、約4ヵ月の充電期間に入っていた。その期間には、前宮崎県知事の東国原英夫氏や97歳の現役女性報道カメラマンの笹本恒子氏など5人の著名人と対談、それを一冊の本にまとめ『のりゆきの本音DEトーク痛快放談』を出版している。
 
 トークDE北海道を辞めた後には、視聴者などからおよそ600通の手紙やメールが届き、「のりゆき節」の復活を望む声が寄せられたという。「自分でも“のりゆき節”というのが、よくわからないが、『最近のテレビは当たり障りのない番組が多くて、ズバッとした意見を言う“のりゆき節”を聞きたい』など多くの皆さんの意見に後押しされて、もう一回頑張ってみようということにしました」と佐藤氏。
 
「トークDE北海道を辞めた後最初にオファーがあったのがNHKだった」(佐藤氏)ということから、8月31日の番組に出演することにしたもので、男性アナウンサーとともに生放送で防災に関わる意外なグッズ紹介や防災システムをタレントゲストとともにクイズ形式で真面目にしかも面白く伝える番組になるという。
 
 佐藤氏は1972年にHBCにアナウンサーとして入社し22年間のサラリーマン生活を経て94年にフリーキャスターとして独立。北海道では初めてのフリーキャスターということで話題を集め、当時自民党の参議院議員候補に名前が挙がったこともあった。フリーの最初の仕事はHTBの土曜日の昼の生番組。その1年後からuhbで17年間、トークDEのメーンキャスターを務めた。
 
 佐藤氏はHBC時代を第一ステージ、フリーの18年間を第二ステージと位置付け、今回はNHKの出演を機に第三ステージとして新たな道に踏み出すことにしたという。
 
 トークDEの終了時期が、近く行われるとみられている総選挙の時期と一致したため、「総選挙に出馬か」という見方も強かったが、佐藤氏はこれを明確に否定。「確かに、様々な方から国政へのオファーを頂き光栄に思ったが、私も60歳を過ぎていまさら国政に出ても1票を投じるだけの役割しか果たせないのではないか」と語り、総選挙出馬を完全否定した。
 
 ただ、「総選挙には出ない」と語るものの、「北海道を元気にしたいという思いは強い」として、国政以外の選挙については含みを残した。札幌市長選については、「私は毎朝、北海道の皆さんにテレビを通じて声をかけてきたので、札幌市だけということには違和感がある」とこちらも否定調。一方、知事選については、「実は高橋はるみさんが知事選に最初に出ることになったとき、集会での演説の話し方を教えたのは私なんですよ」と語り、「現時点では(知事選出馬を)考えていないが、その時にならなければわかりません」とこちらは否定調ではなかった。
 
 ともあれ、8月のNHK番組で5ヵ月ぶりに復活する“のりゆき節”を機に、佐藤氏の縦横無尽な痛快トークを再びレギュラーで聞きたいものだ。

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