「北方ジャーナル」の2018年6月号が本日14日に発売された。今月号は、4月上旬に道警がいわゆる“あおり運転”を暴行容疑で初摘発したと話題を呼んだ事件の深層レポートがトップ。顛末を報じたマスコミは「道内初」として持て囃したが、被害者は「私は置き去にされた。警察からは未だ何の連絡もない」と憤然たる思いを隠さない。事件解決まで5カ月もの時間がかかったのは何故なのか──。(写真は、北方ジャーナル6月号の表紙)
このほか本号では、昨年から随時報告を続けている新人看護師の自殺問題を続報。道内における複数の総合病院で立て続けに起きた悲劇で、遺族らは職場の過重労働やパワハラがあったことを強く訴える。今回は新たに提起された行政訴訟を紹介し、喪われた命をめぐる闘いを追った。
本誌独占の「道警不祥事」問題では、本年第1四半期(1月~3月)までの“報道されなかった不祥事”を文書開示請求で総覧。この期間に警察官が酒気帯びで物損事故を起こしていたことが明らかになっている。これ以外にも5月号で既報のヤミ金業者が阿寒農協組合長を担いで「財団」を設立した動きを追ったレポートもオススメ。本号では特別企画として画家・鈴木翁二が1970年代に発表した不朽の名作漫画『オートバイ少女』を復刻して掲載。こちらも見逃せない内容となっている。お買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。同誌への問い合わせや注文などは右側下方にあるバナーをクリック。
◆北方ジャーナル6月号のコンテンツ(※一部)
【報道】
■“あおり運転”暴行容疑摘発余話。被害者が語る捜査機関への不信──道警の初摘発は“お手柄”だったのか
■医療現場で散った命③ 看護師自殺の背景に何が──遺族の闘い、なお続く。法廷で問われる「パワハラ」「過労」
■道警不祥事から考える(25)──酒気帯び物損、公表せず
■道議会新庁舎建設はこのままでいいのか⑤──リニア談合の「大成」と本契約
■出店競争の現場──成長する道内ドラッグストア市場。ツルハ・サツドラ2強の出店競争で寡占化が進行
■ビールの定義が変更された改正酒税法が施行。大幅な制約緩和でも山積みする課題
【ニュース】
■阿寒農協組合長がザイコン社の小林氏らに担がれて「財団」を設立
■若手道産子経営者「北海道経営未来塾」が3期目開始へ
■元経産官僚・古賀氏が講演会で安倍政権と道議会新庁舎建設を批判
■コープさっぽろが少子化対策に赤ちゃん誕生を祝うギフト事業
■黒田清隆、榎本武揚。明治の両雄の血を継ぐ黒田清揚氏が来道し講演会
■ニッカウイスキーを愛する同好会「竹鶴日果倶楽部」が北広島で発足
【特別企画】
■不朽の名作漫画を特別復刻──鈴木翁二『オートバイ少女』
【医療レポート】
●心カテ治療数が全国一となった札幌心臓血管クリニックの未来。アジアで最大、百年続く病院へ。4度目の大規模拡張計画が始動
●人工関節置換術の新たな拠点に飛躍。移転新築する我汝会「さっぽろ病院」。新病院はJR苗穂駅直結。患者の利便性を高め規模を拡大
【連載】
●検証「泊原発は本当に必要なのか」(34)──実証された「不要」の根拠。原発無しで電気が余った6年間
●戦争遺産をめぐる旅(37)──予科練習生の苦悩を垣間見る三重県「香良洲町歴史資料館」
●“農と食”北の大地から──「種子法」廃止と北海道農業の行方(その3)先人の英知を繋ぐ「種子条例」で明日への希望を北海道から発信
●ルポ「ひきこもり」(33)──“居場所”づくりの重要性。閉鎖性の強い地方都市にこそ当事者が気楽に集える場所を